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岩本side
ここは小さな村だから、ふっかの存在はこの村の端まで噂されて、広がっている。
そしてなんと言ってもこの村の人達は優しいから、普通に接してくれている。
だから俺は自分の育ったこの村が好きだ。
けれど、「訪問者」も、いるわけで。
今日は天気がいいからと、村を散歩していた。
すれ違う子供たちはみんな挨拶してくれるし、
煎餅屋さんのおじさんからお裾分けって煎餅ももらえた。
そんないい日に限って、そいつはくるわけで。
『おー、噂の』
『あ！ 鬼じゃん！』
「、ふっか、行こ」
「…うん、」
『おい、ちょっと待てよ』
と言ってふっかに触れてきたそいつの手を叩き落とす。
『ぃった、はぁ？ なんで』
「ふっかに触るな」
『おまえ、鬼だぞ。こいつは』
「だからなに？ 俺の恋人だから」
今すぐここから消えろ。
そう視線に込めて見つめると、そいつらは尻尾を巻いて逃げてった。
「よし、ふっか行こー」
「、うん！ …やっぱ、すごいねーひかるは」
「なにが？」
「だからー、ほら、…英雄みたいじゃんって！」
「なんだそりゃ笑」
「ふふ、」
少し空元気のようなその笑顔には触れないでいた。
触れたところで、更にふっかが落ち込むのを俺は知っていたから。
＿＿＿＿
＿＿＿
＿＿
深澤side
知っていた。
ひかるは、英雄だって。
悪いやつをやっつける、格好いい英雄。
きっとその悪いやつってのはおとぎ話の中では俺みたいな鬼を指すのだろう。
何度想像したことか。
こんな角がなくて、村の子供たちと同じようにはしゃぎ回る自分を。
分かっていた。
最初から。
…いや、それは嘘。
分かってきた。
一緒に過ごすようになって。
ひかるは英雄だから、こんな俺とは。
こんな俺とはどうやったって釣り合わないんだって。
「ふっかー？」
「…ん？」
「どうしたの、ぼーっとして」
「え？ ぼーっとしてたかな笑」
だからそんなに優しくしないで。
いっそのこともう二度と会いたくないってくらい酷い目に合わせてくれれば…
なんて。
そんなことひかるは絶対しないって、分かってるけど。
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來杏(プロフ) - ｱﾝｽﾞさん» 返信ありがとうございます！ すみません…。 了解致しました！ (2021年3月25日 23時) (
レス) id: 015fe807ef (このIDを非表示/違反報告)
來杏(プロフ) - 樹れれ*さん» 返信ありがとうございます！ 了解致しました！ (2021年3月25日 23時) (レス) id: 015fe807ef (このIDを非表示/違反報告)
ｱﾝｽﾞ(プロフ) - 來杏さん» 見落としておりました...！すみません...。あまあまなmmskのみで十分なのでそちらでお願いしたいです...！よろしくお願いします！ (2021年3月25日 21時) (レス) id: 3e74153632 (このIDを非表示/違反報告)
樹れれ* - 來杏さん» 記載してくださってたのにすみません！完全にこちらの見落としです…。そちらのシチュで全然◎なのでいつか書いてくださると嬉しいです…！！お手数おかけしましたm(__)m (2021年3月24日 21時) (レス) id: 13186da642 (このIDを非表示/違反報告)
來杏(プロフ) - ｱﾝｽﾞさん» リクエストありがとうございます！甘々なmmsk、了解致しました！ こちらの作品では裏のリクエストは受け付けておりませんのでご了承ください…！！ (2021年3月24日 9時) (レス) id: 3987904d8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：來杏
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen/tools/items.php#
作成日時：2020年12月14日 20時
