Maybe＿＿＿＿fkab

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そして遂に来てしまった地方ロケの日。




ロケバスに乗り込むと、もう阿部ちゃんは先に乗っていた。

していたイヤホンを片方外して「おはよ」って。

ねぇ可愛い。

朝からなんなの。


…可愛いとか言っちゃったよ。


いつもとなんも変わんねぇだろ。な？





「…おはよ」


「荷物後ろに置いてだって……あ、隣？ 座る？」


「あー…うん。失礼しまーっす」





荷物を置いて阿部ちゃんの隣に座る。

こんだけ空いてるロケバスの中で二人で並んで座るって。

こりゃまたスタッフさんに 仲良いね って言われるパターン。

まぁSnow Manみんな言われ慣れてるか。





「あ。ねぇふっか」


「ん？」


「ツーショ撮ろ？ ブログに載せたい」


「おお、いーよ」




「…じゃあ、…はい、チーズ」





パシャッ とシャッターを切る音が割と静かな車内に響く。





「…よし、ありがと」


「いえいえー……あ。俺変な顔してない？大丈夫？」


「大丈夫、いつもと変わんないよ」


「あーそう、……ってなんかそれディスにも聞こえんな」


「ふふ、だいじょーぶ。いつも通りかっこいいってば」


「…そ。ならいーけど？」





なんか可愛く言いくるめられた気がする。


かっこいいって言われただけじゃん。

なんか、心臓うるさ。




いっつも自分で言ってんじゃん、俺。


急に恥ずかしくなるとかないよな？



…うん。


ない、はず。






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