【wrwrd】脅威となる子、拾いました【zm】

へんなの ページ11

✩.*˚



2度寝から起きた時にはもうお昼を過ぎていた
寝すぎたなと思いながらも体を起こすと横で寝ていた小さい体もパチリと目を開けた


気配に敏感なのだろう、起こして申し訳ない。




( グゥゥ… )


すると大きな、とは言わないが確かに聞こえる音がした





魔女は基本的にお腹がすかない、栄養も少しで生きていけるだから明らかに今鳴った音は…



「ｯいや、違っ」


ゾムは焦っていた
陽だまりのように温かい彼女だが今までの経験上、
手のかかる奴は蹴られ怒鳴られてきた


まだ記憶に新しい嫌な記憶がフラッシュバックした息が詰まるがそんな心配をよそにAは慌てて言った





『わっ!!ごめんごめん、お腹すいたよね!?昨日なんも食べてないし…わぁぁ申し訳ないっ!!すぐ作る!!』




予想外の答えにゾムは目を丸くした。
聖母のように微笑む…を期待してた訳じゃ断じてないが、やっちまったっと顔を青くするAの反応に大げさだなと笑えてしまった


黒い怖い記憶や、息の詰まった感覚は自然と消えていた





(わぁ…やらかしたなぁ…早起きして作っとく方が絶対良かったよね…)
(ﾌﾊｯ…へんな人やなぁっ…)

私も同じ→←おはよう

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