【 stxxx 】 最年長のひみつ 。【 桃 】【 小スカ 】

はなまる！. { ﾘｸｴｽﾄ } ページ24

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紫 side



どうしたものか …… 。



カレンダーの前 ､ スマホを片手にため息をついた俺 。



そんな俺に気付いたジェルくんが近寄ってくると ､ 困ったように眉を下げる 。

多分 俺も同じ顔してるんだと思う 。



じ ｢ しゃーないやんな … ｣

な ｢ … そうだよねぇ ｣



目を合わせてお互いに頷く 。

2人で大きなソファーに座って
さとみくんを ちら と見る 。



な ｢ さとみくーん ｣

さ ｢ はぁい ｣



編集中のさとみくんは返事をしてから
とてとて と可愛らしい足音を立てて近付いてくる 。



ちなみに今は既に甘えたモード 。

午前中 ､ 1回 失敗しちゃったんだよね 。




さ ｢ どーしたの？ ｣

な ｢ ちょっとお話があって ｣

さ ｢ え …？ ｣




改まった話し方をしたからか ､
少し不安そうな顔で俺たちの前に座った 。

… 目がうるうるしててかわいい 。



さ ｢ なに …？ ｣

な ｢ あのね ､ さとみくん ｣



な ｢ 明日ひとりでお留守番できる？ ｣



さ ｢ へ？ ｣



ぽかん ､ と訳分からないような顔をしたのも束の間 ､ 一瞬で不安そうな表情 。


俯いてしまったさとみくんに
ジェルくんが事情を説明する 。



明日は俺たち2人ともお仕事だから家にはさとみくんしかいないこと 。

そして ､ 予定が合わなくて
誰も一緒にお留守番できないこと 。



ただ黙って聞いていたさとみくんが
とっても小さい声で

さ ｢ わかった ｣

とだけ言った 。



顔は見せてくれないんだ … 。



ジェルくんと顔を合わせてお互いに眉を下げる 。



ごめんね ､ さとみくん 。不安だよね 。


前までのさとみくんならそこまで気にしなかったけど ､ 今のさとみくんは1人にしたくないほど甘えん坊さん 。



じ ｢ さとみ ､ おいで ｣



ジェルくんがめいっぱい甘い声で腕を広げると ､ 相変わらず顔は伏せたまま ゆっくり腕の中に収まった 。




じ ｢ ごめんなぁ ､ 不安やんなぁ ｣

さ ｢ っ ､ だい ､ じょーぶ ｣

な ｢ 遠慮しないで本音言っていいんだよ？ ｣

さ ｢ … お ､ れ ､ ｣



さ ｢ っ ､ やだぁ ､ ひとり ､ やだ … っ ｣



壊れちゃったみたいに泣き出したさとみくん 。


本当は何とかしてあげたいけど
どうしようもないのがもどかしい 。



泣き続けるさとみくんを
俺とジェルくんは撫でたり抱き締めたりすることしかできなかった 。




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