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44話 ページ1

「あれ?玲、どうしたの?」


霞柱様に顔を覗き込まれて、俺は慌てて真顔に戻った。


「いえ、別に何でも。」


そう答えながらも、内心ホッとした。









いくら柱の方々が優しく接してくださっても、俺はあくまで甲だ。


柱と甲は、圧倒的な差がある。


どんな時でも、柱相手には敬意を払わねばならない。


しかも、今は俺も柱合会議に参加することになっている。


本来なら、許されないことだ。


それなのに、気を緩めるわけにはいかない。









気合いを入れ直して柱の方々を見ると、先ほどとは少し様子が違かった。


恋柱様はいつもよりハートを飛ばしてるし、蟲柱様も嬉しそうな表情をしている。


霞柱様は、嬉しそうに頬を緩めている。可愛いなぁ、おい。


蛇柱様は、


「おい、時透。お前は感情を出しすぎなんだ。何だ、今の露骨すぎる態度の違いは。大体お前は、・・・。」


と、ネチネチと効果音がつきそうな勢いで説教をしていたが、


口角が上がっているのが包帯越しでもわかった。


他の柱の方々も、皆何かを喜んでいるようだった。









「あの、何かありました?」


状況を掴めない俺は、戸惑いながら蟲柱様に聞いた。


「はい?」


「いえ、皆さんとてもうれしそうなので・・・。」


「ええ!!たった今、とても喜ばしいことが起きたんです!!」









そう言って、喜ぶ蟲柱様。


(たった今?)


さっき、特に何か起きたわけではない。


(それなのに、何故・・・?)


満面の笑みの蟲柱様をみながら、疑問が膨れ上がった。

45話→



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(プロフ) - こんばんは。お話とても面白いです!!これからも無理せず頑張ってください!! (2022年3月27日 20時) (レス) @page10 id: fb1d41063f (このIDを非表示/違反報告)
朧月(プロフ) - Ry osdさん» ありがとうございます、嬉しいです!更新不定期ですが、絶対に完結させます! (2021年2月10日 16時) (レス) id: 457d30fcd7 (このIDを非表示/違反報告)
Ry osd(プロフ) - 読み入ってしまいました。続きがあるのでしたら楽しみにしてます。 (2021年2月7日 18時) (レス) id: d8163f4fc3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朧月 | 作成日時:2020年11月10日 21時

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