7話 ページ10
無「久しぶり、玲!」
霞柱様は笑いながらそう言う。
「お久しぶりです、霞柱様。」
タメ口で話してくれる霞柱様には申し訳ないのだが、霞柱様は俺の上司。
必ず敬語を使わないといけない。
その後は、いつもの様に、紙飛行機を作って、どちらが遠くに飛ぶかの競争をしたり、ふろふき大根を食べた。
無「とても美味しかった!さすがだね、玲!」
ふろふき大根を食べ終わった霞柱様のその言葉を聞いて、チクリと胸が痛んだ。
『うわぁ!これすっごく美味しい!さすがだね、玲!』
今は亡き師範の言葉と、霞柱様の言葉が重なって聞こえた。
すると、温かい何かが目から溢れるのがわかった。
俺は慌ててそれを隊服の裾で拭うと、霞柱様の方を見た。
霞柱様は外の小鳥の様子を興味深そうに観察している。
もしかしたら、泣いている俺に気を利かせてそうしてくれているのかもしれない。
深呼吸をした後に、俺は残りのふろふき大根を口の中にかき込んだ。
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勉強&学校崩壊しろ! - 竹輪*胡瓜@昆布教さん» ありがとうございます!頑張ります! (2020年8月27日 9時) (レス) id: e7232d2884 (このIDを非表示/違反報告)
竹輪*胡瓜@昆布教 - この作品大好きです!更新頑張って下さい! (2020年8月26日 20時) (レス) id: af05283989 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朧月 | 作成日時:2020年7月31日 11時