43話 ページ49
霞柱様の方を見ると、確かに不機嫌なのが良くわかる。
だけど、そんな姿も、どこか微笑ましい。
もともとは、少し霞柱様のことが迷惑だった。
でも、今はそんなことはない。
霞柱様といると、とても楽しい気持ちになれる。
『お前、変わったな。』
『だって、お前笑うようになったしよォ。』
風柱様の声が、頭の中で反芻する。
確かに、その通りだ。
もしも霞柱様がいなければ、
こんな明るい気持ちにはなれていなかっただろう。
「霞柱様。」
「うん?何、玲。」
「裁判と柱合会議が終わったら、一緒にご飯食べに行きましょう。」
「鬼を連れた剣士ってどこ?さっさと裁判始めようよ。」
一瞬で乗り気になった、霞柱様。
「ハハハ!お前ら、本当にド派手だな!」
「仲が良いのね!キュンキュンしちゃう!」
「相変わらずだな・・・。」
「その変わり身の早さに、俺は頭痛がしてくるんだが。」
「南無・・・。仲が良いのは、良いことだ。」
「全く、時透さん、少しは配慮してくださいよ。」
「うむ!!!仲が良さそうで何よりだ!!!」
「やっぱり玲、お前めちゃくちゃ好かれてるな。」
今こうして笑えるのも、きっと霞柱様のおかげだ。
辛いことがあっても、寄り添ってくれた霞柱様の。
霞柱様に懐かれて、本当に良かった。
ー階級甲の隊士は、何故か霞柱に懐かれたらしいー
ー完ー
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勉強&学校崩壊しろ! - 竹輪*胡瓜@昆布教さん» ありがとうございます!頑張ります! (2020年8月27日 9時) (レス) id: e7232d2884 (このIDを非表示/違反報告)
竹輪*胡瓜@昆布教 - この作品大好きです!更新頑張って下さい! (2020年8月26日 20時) (レス) id: af05283989 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朧月 | 作成日時:2020年7月31日 11時