42話 ページ48
〜不死川サイド〜
「何でしょうか?」
そう言って振り返った玲に言った。
「頼む。時透の怒りを沈めてくれ。」
どうやら、アイツは玲と一緒にいるところを裁判で邪魔されたらしく、不機嫌の絶頂だ。
「ほらお前、時透に懐かれてるだろォ?だから何とか何ねェかな、って。」
玲は、それを聞いて苦笑した。
「何で霞柱様に懐かれたのかは、未だわからないんですけどね。」
でも、その表情はどこか楽しげだった。
時透を見るそいつの目は、まるで弟を見ているかのように優しかった。
「確かにな。隊士の間でも、鬼殺隊七不思議の一つ、何て言われているぜ。」
「そのせいで、俺も有名になっちゃったんですよね。」
そう言って、笑う玲。
ふと、俺はあの時のことを思い出した。
闇柱・月華彩芽、こいつの師範が死んだ時のことだ。
その時、玲は屍のような表情になっていた。
そして、あまり笑わなくなり、無表情になった。
そんな奴が、こんな風に笑うようになるとは・・・。
「お前、変わったな。」
俺が言うと、玲はキョトンとした顔になった。
「だって、お前笑うようになったしよォ。」
それを聞いて、玲は微笑んだ。
「そうかもしれませんね。」
「じゃあ、霞柱様を止めてきますね。」
1年前に見た時よりもずっと活気があるそいつを見て、思わず頬が緩んだ。
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勉強&学校崩壊しろ! - 竹輪*胡瓜@昆布教さん» ありがとうございます!頑張ります! (2020年8月27日 9時) (レス) id: e7232d2884 (このIDを非表示/違反報告)
竹輪*胡瓜@昆布教 - この作品大好きです!更新頑張って下さい! (2020年8月26日 20時) (レス) id: af05283989 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朧月 | 作成日時:2020年7月31日 11時