検索窓
今日:41 hit、昨日:3 hit、合計:76,014 hit

42話 ページ48

〜不死川サイド〜

「何でしょうか?」


そう言って振り返った玲に言った。


「頼む。時透の怒りを沈めてくれ。」


どうやら、アイツは玲と一緒にいるところを裁判で邪魔されたらしく、不機嫌の絶頂だ。


「ほらお前、時透に懐かれてるだろォ?だから何とか何ねェかな、って。」


玲は、それを聞いて苦笑した。


「何で霞柱様に懐かれたのかは、未だわからないんですけどね。」









でも、その表情はどこか楽しげだった。


時透を見るそいつの目は、まるで弟を見ているかのように優しかった。


「確かにな。隊士の間でも、鬼殺隊七不思議の一つ、何て言われているぜ。」


「そのせいで、俺も有名になっちゃったんですよね。」


そう言って、笑う玲。









ふと、俺はあの時のことを思い出した。


闇柱・月華彩芽、こいつの師範が死んだ時のことだ。


その時、玲は屍のような表情になっていた。


そして、あまり笑わなくなり、無表情になった。


そんな奴が、こんな風に笑うようになるとは・・・。









「お前、変わったな。」


俺が言うと、玲はキョトンとした顔になった。


「だって、お前笑うようになったしよォ。」


それを聞いて、玲は微笑んだ。


「そうかもしれませんね。」


「じゃあ、霞柱様を止めてきますね。」









1年前に見た時よりもずっと活気があるそいつを見て、思わず頬が緩んだ。

43話→←41話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (45 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
72人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

勉強&学校崩壊しろ! - 竹輪*胡瓜@昆布教さん» ありがとうございます!頑張ります! (2020年8月27日 9時) (レス) id: e7232d2884 (このIDを非表示/違反報告)
竹輪*胡瓜@昆布教 - この作品大好きです!更新頑張って下さい! (2020年8月26日 20時) (レス) id: af05283989 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:朧月 | 作成日時:2020年7月31日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。