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33話 ページ38

4人で甘味を食べてから、店を出た。


蟲柱様と霞柱様は、お互いを睨み合っている。


それを、恋柱様が困ったような表情で見ている。





なんとしてでも、この気まずい雰囲気を壊そうとして、俺は口を開いた。


「そういえば、結局何で甘味を追加注文したんですか?」


この問いに対して、恋柱様が答えてくれた。


「さっき、玲くんとしのぶちゃんが話していたでしょ?その時、二人ともすごい暗い顔してて・・・。」


「だから、何とか盛り上げようと、甘味を頼んだのに・・・。」


胡蝶さんのせいで、それも台無し、と霞柱様が膨れっ面で言った。





「あ、そうだったんですか・・・。」


蟲柱様は少し気まずそうに目を逸らした。


「まぁ、甘味美味しかったから、良いわよね!!!」


恋柱様が必死に気まずさを打破しようとしている。





結局、気まずさを拭いきれないまま、俺たちはそれぞれの屋敷に向かった。


ちなみに、霞柱様の屋敷と、俺の屋敷は方向が同じだ。


なので、霞柱様が屋敷まで送ってくれることになった。


「なんかさぁ、ごめんね、変な感じになっちゃって。」


霞柱様はポツリと呟く。


「別に良いですよ、楽しかったですし。」


また行きましょう、というと、霞柱様は大喜びした。





俺の屋敷の目の前に着くと、霞柱様は言った。


「何かあったら、言ってね。」


その言葉に対して、俺は


「わかりました。」


と言った。


そして、屋敷に入ると、俺は大きくため息を吐いた。


霞柱様の優しさや気遣いは、今の俺にとっては、余計苦しくさせるモノだった。

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勉強&学校崩壊しろ! - 竹輪*胡瓜@昆布教さん» ありがとうございます!頑張ります! (2020年8月27日 9時) (レス) id: e7232d2884 (このIDを非表示/違反報告)
竹輪*胡瓜@昆布教 - この作品大好きです!更新頑張って下さい! (2020年8月26日 20時) (レス) id: af05283989 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朧月 | 作成日時:2020年7月31日 11時

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