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22話 ページ27

俺が黙りこくっていると、

「気にしなくていいよ。」

と、何かを察したであろう霞柱様が、言ってきた。

そして、

「じゃあ、元気で!」

と言って、

霞柱様は、夜の見回りに出た。

俺はその姿を見送りながら、

(あぁ、もっと強くなりたい。これ以上、柱の方々に迷惑をかけないためにも。)

と思った。

こういう時、大体霞柱様は見回りの後、この屋敷に寄っていく。

(ふろふき大根でも作っておくか。)

俺は静かに立ち上がり、台所に向かった。




〜無一郎サイド〜
(やっぱり、元気なかった。)

見回りをしながら、僕はそう思った。

いつもの笑顔には明るさがないし、いつもの声には覇気がない。

でも、泣いていなかったので、少し安心した。

玲からは、温もりを感じる。

思わず頼ってしまいたくなる様な、温もりを。

彼の立ち振る舞いを見るだけで、いかに優しい人かわかる。

ただ、

(その優しさ故に、自分を嫌いになっている。)

まぁ、仕方ないだろう。

あんなことがあったのだから。

にしても、

(誰かの心配をするなんて、僕らしくないや。)

一旦玲のことは忘れようと、何度か首を振る。

そして、大きく跳躍して、鬼の気配がする方へ、向かっていった。

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勉強&学校崩壊しろ! - 竹輪*胡瓜@昆布教さん» ありがとうございます!頑張ります! (2020年8月27日 9時) (レス) id: e7232d2884 (このIDを非表示/違反報告)
竹輪*胡瓜@昆布教 - この作品大好きです!更新頑張って下さい! (2020年8月26日 20時) (レス) id: af05283989 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朧月 | 作成日時:2020年7月31日 11時

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