21話 ページ26
「え!?」
悪戯っ子のように笑う霞柱様を見ながら、俺は混乱する。
今、無邪気に笑っている霞柱様は、大変可愛い。
それは、男の俺でもそう思ってしまうくらいだ。
いつも厳しい、毒舌な霞柱様しか見てない他の隊士が見たら、仰天するだろう。
きっと世の中の大半の女性を落とすことができるだろう。(多分)
でも、
「いえ、しかし夜の見回りに行くのは、柱の責務ですけど……。」
やっぱり見回りは大切だ!!!
すると、霞柱様は、
「だから、玲の様子を見にきただけだってば。見回りは、今から行くよ。」
と言った。
そして、
「良かった。少し元気になった見たいだね。」
と優しく微笑んだ。
その言葉で、霞柱様がなぜ来たのか、良くわかった。
俺が泣いていたのを見て、心配してくれたのだろう。
(やっぱり、霞柱様は優しいな!)
思わず頬が緩むとともに、そんなことで彼を心配させてしまったことに対して、不甲斐なさを感じた。
上司とはいえ、それでも年下なのだ。
もう、これ以上柱の方々に迷惑をかけたくない。
なぜなら、俺は間接的に、師範が死んだ原因なのだから。
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勉強&学校崩壊しろ! - 竹輪*胡瓜@昆布教さん» ありがとうございます!頑張ります! (2020年8月27日 9時) (レス) id: e7232d2884 (このIDを非表示/違反報告)
竹輪*胡瓜@昆布教 - この作品大好きです!更新頑張って下さい! (2020年8月26日 20時) (レス) id: af05283989 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朧月 | 作成日時:2020年7月31日 11時