階級甲の隊士は、何故か霞柱に懐かれたらしい【鬼滅の刃】 (ページ23)

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18話ページ23

～善逸サイド～
目の前がスッと暗くなる。

それと同時に体が軽くなる。

まるで、自分ではなく、他人の体を動かしているみたいだ。

「雷の呼吸壱の型霹靂一閃」

全然思ってもいない言葉が口から発せられる。

さっきまで俺を追ってきていた鬼の首が吹っ飛ぶ。

正確に言うと、俺の刃が鬼の首を斬った。

そして、目の前が明るくなり、体も重くなる。

「え！待って！どうなってるの？」

鬼の首を見ながら、俺はそう叫ぶ。

すると、ガサガサという音とともに、鬼が数体、茂みの中から飛び出してくる。

(しまった！周りの音を聞いてなかった！まずい！この距離では呼吸が使えない！)

次の瞬間

「闇の呼吸壱の型闇宵月夜」

凛とした声とともに、その鬼たちの首が吹っ飛ぶ。

そして、その後ろにいるのが、刀を持った、青色の目をした端正な顔立ちの男の人。

実力の差に呆然としていると、

「大丈夫かい、君？鬼は倒したよ。」

と声をかけられた。

その言葉で、俺は弾かれた様に我に返った。

「俺は我妻善逸。階級癸です。雷の呼吸を使います。」

と言った。

すると、

「俺は月華玲。階級甲。闇の呼吸を使う。よろしくな、善逸。」

と向こうも返してくれた。

にしても階級甲って……。

するとこの人が、俺と一緒に任務をすることになっていた、すごい実力を持った階級甲隊士！

確かに強いけど……。

なんか、思っていた様な人とは違うな。