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二十一話 伊黒 ページ23

胡蝶「…伊黒さん、何があったのかは分かりませんが、わざわざ蝶屋敷にやって来て如何にも不機嫌だと言う雰囲気を出すのはやめてくれませんか?」



伊黒「………聞きたいことがあって来た。」



胡蝶「取り敢えずその雰囲気をどうにかしてください。」





…別に機嫌が悪いわけではない。



別に彼奴が俺に何があったかや「しゅうや」とやらが誰かを話さなかったのに腹を立てているわけではない。



彼奴の大切な存在であることは確かだと何となく気付いたからというわけでは決して無い。



ただ俺に何か隠し事をしていることに腹が立っているだけであって…そもそも何故俺がこんなに彼奴のことを考えなければならない、こんなにも苛々としなければならない…。





胡蝶「私に聞くと言うことは雨霧さんのことですか?」



伊黒「…そうだ。」



胡蝶「雨霧さんのことは私よりアオイの方が知っているんですけどねぇ…。」





…此処には彼奴の同期が居るんだったか。



正直に言えば「しゅうや」とやらを知っているのなら誰でも良い。





伊黒「胡蝶、「しゅうや」とやらを知っているか。」



胡蝶「…「しゅうや」…ですか?」



伊黒「人名であることに間違いはなさそうだが、聞いたら俺には関係ないと言われはぐらかされた。」



胡蝶「それだけ聞かれたくなかったのではないでしょうか?」





…結局雑念が何だったのかも、「しゅうや」とやらが何だったのかも教えはしなかった。



俺に対しての隠し事が多すぎるんじゃないのかあの馬鹿は。





胡蝶「余りしつこく聞いたりしては嫌われてしまいますよ?」



伊黒「元々好かれては居ないから良い。」



胡蝶「伊黒さんはもう少し雨霧さんが女性だという意識も持ちましょうね。」





確かに彼奴は女だ、だが俺にとっては継子である事実以外は関係ない。



…だからこそ、師範である俺に隠し事をするのは面白くない。





伊黒「…何故彼奴のことを考えてこんなにも苛々しなければならないんだ。」



胡蝶「…なるほど、これは前途多難ですね。」



伊黒「何を言っている?」



胡蝶「いいえ、何でもありませんよ。」





何なんだ…そう思っていると、胡蝶は「あ、そう言えば。」と言葉を続ける。





胡蝶「柱の中に雨霧さんのこと気に入った人結構居るみたいですよ?」



伊黒「…は、」



胡蝶「雨霧さん、良い人ですから。」





にこり、と笑いながらそういう胡蝶。



…何なんだ、本当に、苛々する。

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人見(プロフ) - フレフレ組尊いさん» なぁにぃ!!!ボクっ娘はありやぞ!!!!!(うるさい)はいごめんなさい、個人の価値観がありますよね(突然の反省) (2020年8月16日 23時) (レス) id: 882ef10c58 (このIDを非表示/違反報告)
フレフレ組尊い(プロフ) - ボクっ娘はないわぁ (2020年6月25日 13時) (レス) id: 31d94156fc (このIDを非表示/違反報告)
雪華 - 終わりになっちゃうんですか...?続きが読みたいです。楽しみです! (2020年6月14日 22時) (レス) id: c2d0832e50 (このIDを非表示/違反報告)
きのこ(童磨推し) - 好きです!!続き楽しみに待ってます!!! (2020年5月25日 14時) (レス) id: 5357f72739 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみっく(プロフ) - 面白いです!続き読みたいです!お願いします! (2020年5月5日 18時) (レス) id: b641ec771d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星降る夜 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年11月11日 13時

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