死神も公安もFBIも黒の組織も近付かないでください！【名探偵コナン】

暇 ページ25

店内が悲鳴と緊迫感に包まれる。

……ドアの近く我ら、死んだんじゃね？
ひょいっとコナンが浮かんだ。

犯人の1人に抱えられている。





「このガキを殺されたくなかったら金と車を用意しろ！
シャッターを降ろせ！！
警察に電話なんかすんじゃねェぞ！」





コ、コナン、お前が捕まったらどうやって切り抜ければ良いの！？
ただのJKの私に何が出来るって言うんだよ！！？

ドッドッドッと心臓がうるさい。
深呼吸だ、1回、落ち着け…。


私にはヒーローのような力も、頭脳も、勇気もない。

必死に考えても1つしか案が出ない。


何でこんなに巻き込まれなきゃいけないの…！！
これだから関わりたくなかったのに私のバカ…！！！

今までありがとうこの世界…………………ｴｰﾝ………


“…あの…”と控え目に声を掛ける。
コナンが何してるんだ！と言う顔でこちらを見た。





「その子、知り合いに警察の方がいるので、もし死んだら警察は意地でも犯人を探すと思いますよ。

…わ、私は身寄りがないので、彼より楽だと思うんですけど…。」





「ヤメ…！！」





ガキは黙ってろ！と、彼は投げ飛ばされてしまった。
駆け寄り声を掛けると、小さく呻いた。

大丈夫、きっと彼なら…。


カチャと後頭部に固いものが当たる。





「口にガムテープをして手を後ろに出せ。」





“解決は頼んだよ”
そう呟き、男に従った。

常に右のこめかみに銃口が当てられる。

こんな体験、なかなかしないからすごい…怖いな…
はは…

ヒマだな…と男が呟く。
暇なら早く帰ってください…。

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