メイドのライカ (ページ3)

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1.冥土の雷火爆誕ページ3

あるパーティが王宮にて開かれていた。

コートネリア王国全土から貴族たちが集まり、数週間にわたって楽しむのだ。友好を深めるという名目でやっているのだが、それは建前であることは誰もが知っている。

これは、ネルト・アーハイム第一王子の婚約者を見つけるためのパーティ。

将来の王妃の座を狙う女性たちは煌びやかに着飾り、ライバルを牽制し合う。

素敵な女性との出会いを求める男性たちは女性の気を引くためにスマートな好青年を装う。

様々な思惑と駆け引きが交錯する、そんなパーティである。

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そのパーティには、勿論本作の主人公も出席している。

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「ヴィーナルから参りました、リーフィア・エルヴィスと申します。」

国王陛下の前で恭しくお辞儀をする少女。

パーティに出席するときには、まず主催者に挨拶をするのがこの国のしきたりであるためだ。

彼女の蜂蜜のような髪はシャンデリアの光で輝き、動きに合わせてふわりとたなびく。言動のひとつひとつから優雅な雰囲気が漏れ、育ちの良さがうかがえる。

辺境伯の娘、リーフィアは正真正銘の美少女であった。

しかし、本作の主人公は彼女ではない。