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「お、バレたのか。」
「ッネルト様!」
ノックもせずにずかずかと入ってくるクソ王子。
いくら弟の部屋とはいえ、それはどうかと思います。
ルルータスが着替え中とかだったらどうすんの。もうお婿に行けないじゃん。
まあその場合私がお婿に貰うけど。
『あらこんにちはネルトさま早速ですが一発殴らせていただけないでしょうか。』
「は?却下に決まってるだろふざけんな。」
『では、失礼します。はッ!!』
「〜ッ!!!てめぇは不敬罪を学べ!!!」
スッキリした!!!
リーフィアさま、お見苦しいところをお見せしてしまい申し訳ございません。でも反省はしてないです。全てはこのクソ王子が悪いのです。
「えっと、ネルト様とライカは仲がよろしいのですね。」
「よろしくねぇ!」
『リーフィアさま、それだけは決してありえません。』
誰がこのクソ王子と仲が良いって?
だってコイツは胸で人を判断する男ですよ???あの日のことは忘れてないからな。
「ネルト、ご令嬢の前だぞ。」
「!これはこれは、リーフィア嬢。見苦しいところを見せて申し訳ない。」
『・・・ボソッ二枚舌。』
「ライカ嬢には後で来てもらおうか。」
地獄耳王子ー!
自分でも聞き取れないくらいの小ささで呟いた筈なんだけれどなぁ。自分の悪口には敏感だって?それ嫌われるからやめた方がいいですよ。
「あ、いえ、無理に装わなくとも大丈夫ですよ。疲れてしまうでしょうし。」
「ではその言葉に甘えるとしようか。・・・おいライカ、何か言ったか?」
『いえ、王子サマの間違いでは?』
これは本当。
信用はゼロに等しいだろうけど、これは本当だって。
“リーフィアさまに本性見られて内心焦ってる爆笑”としか思ってないって。
言葉にしてはいないのです!
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作者名:月兎 | 作成日時:2023年6月27日 22時