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Mission ページ1
「……いた、いなぁ…」
荒れ果てた土地で目を覚ます。意識が泥沼の底に消える前、最後に見たものは銃口の火と手榴弾が発した光。硝煙の匂いが鼻につく。
爆風に吹き飛ばされた割には身体に走る痛みが少ない。今度こそ死んでしまったかと思ったが、人間というものは案外丈夫なようだった。そもそも、与えられた任務のために来たというのになんの収穫もなしで死ぬわけにもいかない。
ボロボロになった金髪を掻き上げて、数度目をこすり頭を上げる。この任務に採用された要因の一つでもある美しい金髪は、度重なる襲撃によって薄汚れ、つい数週間前の美しさなど微塵も無くなっていた。
帰ったら洗わないと。…帰れるかは分からないけど。
戦場に足を踏み入れてからというもの朝起きる度にやってくる軽い絶望感を味わっていると、爆発によって壊れた建物の影から誰かが現れる。
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作者名：Rai、n | 作成日時：2019年4月18日 17時
