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Untitled No.55 ページ5











スモーキーに名前をつけてもらった場所。
1番最初に連れてこられた場所は地下で、皆何かを発掘する作業をしていて、何だかその様子が必死で怖かった。
今考えたら、九龍もそんなに変わらなかった。
ただ違うのは、 "失敗することが許されないから" か。
もしくは "皆で生きていくため" かと言う理由だけ。



ピーと買い物に行った店。
さっき行ってみたけど、姿形は一切なく消え去っていた。
あったのは、外装の抜け殻だけだった。
あの時選んでもらったこの上着は、毎日着ています。
店長、お元気ですか。



タケシとダンスをした小さなホール。
あの耳に挿している機器がイヤホンって名前だって、今まで知らなかった。
思えば、あの時いろんな言葉を知らなかった時点で怪しまれていたのかもしれない。
お前はどこで、どんな風にして生きてきたのかと。



ララに髪を結ってもらった場所。
皆で夕飯を食べる食堂のような場所は、私にとって暖炉のような存在だった。
1日ひとりでいても、そこへ夕方帰れば皆が手を振って待っててくれる。



スモーキーと夜話をした、あの場所。
落ちたら命はないような場所から、見晴らしのいい場所まで連れて行ってくれたのは、スモーキーの静かな計らい。
あの時私が話した言葉は、一生忘れない。
もちろん、スモーキーが私に伝えてくれた言葉も。
それはまだ、今は秘密。









「……いた」









どこか遠いところに行こう。
そう思って、皆との思い出の場所を回って、今出ていく。
そうしていたところだったのに。



どうして、後ろから声が聞こえるの。
どうして、聞き覚えのある声がするの。
どうして、そんなに息が荒れているの。
どうして、皆揃っているの。









タケシ「……A」


A「…………」









長い髪を避けずに、彼らを見る。
彼らが来るなんて想像もしてなかったから、涙が溢れそうなのを隠したかった。



彼らは、私が九龍にいたことを知ってどう思うだろう。
どんな罵声を、私に浴びせるのだろう。
彼らは家族には慈悲深いけど、それ以外には全くの逆。
だから、私なんかはすぐ追い出すだろう。



確かに言われた、『お前は家族だ』と。
ここに来た日に、スモーキーに。
だけど、九龍の人間となれば話は別でしょう。



ぐっと拳を握って。
風で荒れる髪を整えずに。
私は彼らを見るフリをする。
彼らと目を合わせれば……きっと、私は……









スモーキー「お前は……」









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まや(プロフ) - 更新しますか?頑張ってください\(*⌒0⌒)♪ (2023年1月9日 1時) (レス) id: 507db5b736 (このIDを非表示/違反報告)
マリー(プロフ) - 再会おめでとうございます!すっごく嬉しいです〜!♡ (2022年9月30日 22時) (レス) @page8 id: 9b9f0146ff (このIDを非表示/違反報告)
マリー(プロフ) - 続き、読みたいです… (2022年9月25日 4時) (レス) @page6 id: 9b9f0146ff (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 凄くこのあと気になります。ゆっくりでもいいので書いて欲しいです。よろしくお願いいたします。 (2020年1月4日 20時) (レス) id: f66918ad6e (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ - 続きはないのかな!? (2019年4月25日 8時) (レス) id: 92986f90db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kyoh. | 作成日時:2018年6月28日 0時

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