CROWN No.156 ページ6
‥
夢を見た。
暗い闇に堕ちている自分は、漆黒の沼にハマって動けない。
でもとうしてか、自分はそこにいることを嫌だと思わない。
いや……そこにいることで、 "本来見るべき自分を見ようとしていない" だけなのかもしれない。
周りも真っ黒で、空間がどんな形をしているのかも判らない。
外にいるのか、部屋の中なのか、球体の中なのか、それすらも。
でも、ただひとつ。
自分は、このなかにいることで "自分" を保っているんだと言うことだけは理解できる。
1点の光が見えた。
その光は弱くて、か細くて、とても気になる。
ただ、今にも何かに負けそうな光なのに、必死にこちらへ手を伸ばそうとしているような、暖かい光だ。
何でお前、こっちに来るんだよ。
『助けてあげる』そんな上から目線の慰みではない。
『助けて』そんな何かを乞うような哀しさではない。
じゃあ、あの光は何を訴えている？
何を話しかけているんだろう……
この、……な自分に……
「……ん、……く……」
亜嵐「ん……？」
涼太「亜嵐くん」
亜嵐「んあ」
涼太「やっと起きた」
いつの間にか控室で眠っていたらしい。
変な座り方だ……肩と腰が痛い……
何か頭がワシャワシャするなと思ったら涼太だった。
頭なで回して起こすとか髪型崩れるんですけど。
気を取り直して、眠気を覚ますために洗面所で顔を濡らす。
冷たい水が鳥肌を誘う。
いい感じに目は覚めたと思う。
控室を改めてみると、メンバーが足りない。
『隼は？』と聞くと、『相田さんが呼びに行ってる』と返事が返ってきた。
そろそろ頃合いかな……とか思っていたけど、時間を確認すれば少し遅れ気味だ。
それよか、この部屋の雰囲気も少し重たい。
だいたい何を考えているのかは解るけど。
さあ、今夜は隼の番かな……
何をあの子に与えてくれるんだろう。
……でも、惹かれてるのは隼だけじゃないからね。
知ってると思うけど。
重たい音を立てて入ってきたのは、相田さんと、隼とA。
まあまあ、3人とも何その顔。
玲於「……何かあった？」
A「……別にな」
Aの言葉を遮ったのは、隼。
‥
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もも - 面白いです！更新お願いします！ (2021年1月24日 23時) (
レス) id: 0e215cea34 (このIDを非表示/違反報告)
iro(プロフ) - コメント初めてさせてもらったので言葉とか変だったらすみません。また何回も読み返してゆっくり更新待っているので頑張ってください!! (2020年12月29日 2時) (レス) id: c0e332dce1 (このIDを非表示/違反報告)
iro(プロフ) - 4回くらい読み返させてもらってます!!何回読んでも最高で、最後まで読んでは続きがはやく読みたいーって1人で騒いでますwゆっくりでいいですが、できたらはやく続き読みたいです(言ってること矛盾しててすみません)あとオチは佐野玲於だと嬉しいです。 (2020年12月29日 2時) (レス) id: c0e332dce1 (このIDを非表示/違反報告)
かな - ゆっくりでいいので更新待ってます！亜嵐くん落ち希望です！ (2020年10月26日 18時) (レス) id: 95ffd40df7 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 隼くん落ち期待しています！！ (2020年10月21日 21時) (レス) id: 1c9bc00d48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kyoh.
| 作成日時：2019年1月24日 4時
