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CROWN No.70 ページ20






龍友がメンディーと私のいるこの部屋から出て、しばらく経った頃……扉が3回、ノックされた。
メンディーは階段から立ち上がり、私の横をすっと通って扉に向かった。
メンディーの通った後の風を受けた途端、寒くもないのに何故か全身が打ち震えた。



扉の向こうに現れたのは、相田さんだった。
どうやら、龍友が私を呼んでいるらしい。
戻ってくるのではなかったのか。



メンディーとは1度も会話をすることなく、私はフロアを後にした。
今はとにかく、(メンディー)から離れたかった。
(涼 太)の元へ行って、何か声をかけたかった。









龍友「ああ、来たか」


A「……」


龍友「涼太なら、奥で寝てんで。
 ああ、ちゃんと目は覚めてる」


A「そう」









奥に見える、赤い天蓋のついたベッド。
涼太は、そこにいるんだ。



『涼太が呼んだんやで』と龍友は言った。
理由は知らない。
さっき思い知ったばかりだから、私から訊くことはない。
『何も言わんと聞いてやってな』と、龍友は小声で言う。
それほどに、涼太を大切に思っているんだ。



私が一昨日、世話になった部屋に酷似しているこの部屋。
やっぱり、メンバーの部屋なのか。
涼太の使っているベッドの天蓋は赤。
ランボルギーニも赤かった。
と言うことは、イメージカラー=車の色=天蓋の色。









──そっか、じゃあ私が寝ていたあの部屋は……









世話になった部屋の持ち主が判った。
後で礼を言おうと、この状況なのに思ってしまう私は不謹慎なのかもしれない。
でも寝室には、足が向かなかった。
10数歩歩けばそこに涼太がいるのに、私の足は浮かない。



龍友と目が合えば、彼は悲しそうな笑顔を浮かべた。
ロココ調の椅子の背もたれに寄りかかり、腕組みをして、じっと私の目を見つめ返してくる。









涼太「…………Aちゃん」









ぼそりと、寝室から声が聞こえた。
私の名前を呼ぶ、涼太の声。
龍友の顔を今1度見やれば、彼は小さく頷いた。
『行ってやってくれ』『何も訊かないで、聞いてやってくれ』とでも言いたげな顔をした。



寝室に足を運ぶ。
短くも廊下を通って寝室に入る。
"GENERATIONS" と呼ばれるに相応しい、広くはなくとも豪華な家具。
きょろきょろと見回すことはなく、私はベッドに添う。
大きなベッドの上で、涼太は上半身を起こしていた。




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- 昨日見つけてここまですぐ読んでしまいました!凄くみんなの過去が気になって惹き込まれます!!!これからも応援しています! オチは裕太くんか隼くん希望です! (2018年3月5日 12時) (レス) id: f0e5b106b0 (このIDを非表示/違反報告)
ぐっちー(プロフ) - いつも見ています!主人公の過去が気になって、いつもドキドキしながら見てます!これからも頑張ってください!応援してます! (2018年1月25日 19時) (レス) id: 900406c4cd (このIDを非表示/違反報告)
星華(プロフ) - 初めまして!楽しく読ませていただいています。オチは誰でもいい気がしてきました笑頑張ってください! (2018年1月25日 18時) (レス) id: f0eebf7f9c (このIDを非表示/違反報告)
和佳奈(プロフ) - これからどんな風になるのかどんな過去があるのかすごい気になります!!オチは龍友がいいです!これからも頑張ってください! (2018年1月25日 2時) (レス) id: 74371510d3 (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!前にオチは亜嵐くんがいいって言ったんですけど、読めば読むほどどのメンバーのオチも気になって仕方がないです笑 でも1人にしぼるなら亜嵐くんで! 大変だと思いますが、頑張ってください!応援してます!! (2018年1月23日 11時) (レス) id: fea3c16bd8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Kyoh. | 作成日時:2017年11月12日 20時

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