探偵社の少女は雄英に通うことになりました。 (ページ31)

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30話ページ31

太宰さんがもう一度立つと、

太宰「また、今回の襲撃時の様子から、仲は良好じゃないと思われます。」

と付け足した。

根津「それを踏まえて、武装探偵社に追加の依頼をしたいのさ！」

追加？

根津「生徒の戦闘訓練をお願いしたいのさ！ポートマフィアが敵連合の仲間になった今、個性対異能力じゃ個性の分が悪いから異能力者である武装探偵社に生徒の訓練を頼みたいのさ！武装探偵社なら私達より戦闘技術も優れているところもあるだろうしね！」

社長「分かった。」

其れからしばらく会議は続き、週一くらいで戦闘訓練の授業をやることになった。

太宰「その上で提案なんですけど…」

と言って太宰さんが手を上ると…

太宰「探偵社であることを1-Aの生徒にバラすのはどうでしょう。」

爆弾発言をした。

「「「「え？」」」」

根津「それは何故だい？」

太宰「襲撃の時に、相澤さんが探偵社って言っちゃってますし、怜達が飛び出しても何も言われなかったのは不自然です。戦闘訓練では怜達も教える側に入った方が効率的ですし、A組には特別口が軽そうな子もいませんでした。異能に関しては聞かれたら正直に言うって事でどうでしょう。」

相澤「確かに合理的だな。」

根津「分かったよ。」

それから詳しいことも決めて情報交換してから解散となった。

怜「相澤先生。探偵社まで案内しますよ。」

相澤「助かる。お前腕治ったのか？」

そりゃ驚くよね…ばっきばきだったもん。

怜「治りましたよ。与謝野先生の治療の賜物です。」

治るまでの過程が最悪だけどね…

探偵社までつくと、

怜「与謝野先生、依頼人なんですから程々にしてくださいね…」

与謝野「分かってるよ」

どうだか…

怜「相澤先生、頑張って下さい。」

相澤「……？」

しばらくすると叫び声が聞こえてきた。
程々にって言ったのに…！

報告書を書いてると、死んだ顔をしている相澤先生が出てきた。
傷は綺麗に治ってピッカピカだ。

怜「お疲れ様です。」

皆きっとやられたんだな…って思ってるよ。
ご愁傷様です。って顔してるもん。

怜「何回でした？」

相澤「…二回」

怜「良かったですね、それで済んで。私五回でしたよ。」

相澤「マジか…」

怜「じゃあまた明日よろしくお願いします。」

相澤「あぁ。」

と言うと帰っていった。相澤先生も大変だなぁ。
さぁ私も太宰さんを連れ戻しに行こうかな。また川だろうか…