探偵社の少女は雄英に通うことになりました。 (ページ44)

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43話ページ44

怜「“個性”は身体能力の一つだけど、異能力は独立した一つの力がその人に備わってるって感じなんだ。だから、異能自体に容量(キャパ)はないよ。異能使うなかで、自分が動きすぎると勿論疲れるけどね。」

太宰「異能力者がいるのは、ヨコハマが多い。逆にヨコハマには個性持ちが少ないのだよ。」

「嘘…個性持ちが少ないなんて…」

「そんなことあんのかよ。」

与謝野「ヨコハマに異能力者が多いっていっても異能力者自体が少ないから、ヨコハマの人はみんな異能力者って訳じゃない。ヨコハマは無個性が多いんだ。」

敦「世界の人口の80%が個性持ちなら、異能力者は1%って言ってる人もいるくらいだよ。」

「そんなに？」

鏡花「そう。それに異能は強い。“個性”が異能に効かないこともよくある。」

「前もそんなこと言ってたけどさ、そんなことありえんのかよ。」

怜「そう。詳しく説明すると、異能と“個性”が干渉すると、異能が勝つってこと。試しにやってみよっか。」

というと、私は大きめの氷をつくった。

怜「爆豪くんこの氷を爆破してみて。」

私がそういうと、爆豪くんは氷を爆破した。
いや、しようとした。

爆豪「な……！」

「「「「！？」」」」

私の氷は爆破出来なかったのだ。

怜「異能の氷と、個性の爆破が干渉した。だから、氷は壊れなかった。でも……飯田くんやってくれる？」

飯田「僕が？」

飯田くんが“個性”を使って加速してから、氷を蹴ると、氷は簡単に壊れた。

爆豪「は？」

太宰「今飯田くんに氷が壊せたのは、飯田くんの“個性”の働きはあくまで加速だから、個性と異能の干渉がなかったからだよ。このような場合だと、“個性”を使った攻撃ができる。」

国木田「だが、大体は“個性”と異能が干渉する。だからこの戦闘訓練を行うのだ。」

敦「他に質問はなさそうかな。それじゃあはじめていくよ。」

敦くんがそういうと私と鏡花で、事前に決めておいた、それぞれに合う人のところへ行くようにそれぞれに指示を出した。

主に教えることは、国木田さんと敦くんで体術、太宰さんと与謝野先生で回避術、私と鏡花でナイフ術といった感じだ。

ちなみに生徒たちの振り分け方としては、回避や体術が出来てない人はそこへ。
それ以外はナイフ術へといった感じだ。

教えていくとあっという間に時間はすぎ、授業は終わった。