資料22 ページ27
？？？side
スタスタと早足で歩くのはあの家のメイド、ラウラ。
彼女は“ある物”を後ろに隠しながら引き摺って、森の入
口へと向かう。
「(物騒だなぁ……)」
木の上でその光景を見つめていた。
すると、彼女はピタリと止まった。彼女の先には野蛮な
男達が銃を握りしめて、うろちょろしていた。
ma「どうかなさいましたか、迷えるお客様」
その声にびっくりしたのか、男達はラウラに銃を向ける
が、すぐに下ろした。
「なんだ、驚かせるんじゃねぇよ………なぁ、嬢さん。
ある子供を探してるんだが、知らないか？
茶髪に翡翠の瞳をしたガキなんだが、ここに向かった情
報を貰って来たんだが………」
ma「ええ、知っています」
ラウラはあっさり答えた。
「何処にいるんだ！？案内してくれ！」
ma「はい、案内します」
ラウラはにこりと“微笑んで”、後ろに隠していた“ポール
アックス”を片手に、男達の近くに叩きつけた。
ma「…………地獄へ」
圧と獲物を殺すような睨みつけに怯えた男達数名は、銃
を捨てて走り去っていった。
「おいっ、お前ら！！！！このっ、クソ女がッ！！！」
残った男達は、銃を構えてラウラに標準を合わせる。
しかし、銃は目にも止まらぬ速さで半分に斬られて落ち
た。
ma「さて、お客様。武器はなくなりましたが、まだ無駄
な足掻きを続けるのでしょうか？そうなってしまう
と、四肢を健全に保ってこの森からは出れなくなりま
すが、良いですか？」
この空気には合わない笑顔をしながら、淡々とラウラは
喋り続ける。
「……クソっ、おい、戻るぞ！！！！」
男達は勝てないと悟ったのか、諦めてラウラに背を向け
ながら走っていった。
ma「…………何時まで見てるんですか、“悪魔”」
ボクの方に顔を向けて、彼女は睨みつける。
「アハハッ、酷いなぁ。そんな呼び方なんて」
ma「そんなことどうでも良いです。早く何処かに消えて
ください」
相変わらずのこの扱いに、思わず笑ってしまった。
その瞬間、石が弾丸並のスピードでボクの頬を掠めて飛
んできた。
ma「もう一度言いましょうか？早く消えてください」
頬についた血を拭い、はぁ…、とため息をついた。
「仕方ないなぁ、消えてあげるよ」
ボクはこの場から去った。
ma「……さて、帰りましょう」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 77人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ラビ(プロフ) - 防弾チョッキ（初心者）さん» わわわっ！！コメントありがとうございます！！！完結は絶対させますので、更新は亀スピードですが応援宜しくお願いします！！！ (2022年9月28日 17時) (
レス) id: 8172536591 (このIDを非表示/違反報告)
防弾チョッキ（初心者） - とても好きです。無理はせずに頑張ってください。応援してます！ (2022年9月26日 11時) (レス) @page1 id: 16da95312d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ラビ | 作成日時：2021年8月6日 17時
