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06:もうどっちでもいい ページ6
九条天ってこんなにわがままなのか。なんでわたしの友達はこんなやつのファンなんだろう。えらそうだし、なにかと厳しいし、急に変なこと言ってくるし、かと思えば子供っぽいところもあるし。かっこいい、っていう印象がないんですけど。
「それでは天さん、おつかれさまでした」
「デートだよね。なんで仕事が終わったみたいなノリなの」
いやだってデート感なかったし。
「天はドーナツとアイスが食べたかっただけでしょ?」
「違う」
不機嫌モード全開だな。
「なにがしたかったの」
「デート」
やたらとデートを推してくる。
これはもしかして、
「わかった、天ってデートしたことないでしょ」
「Aはあるの?」
いや、ないけど。
兄とならたまに二人でおでかけしたことあるけど、あれはデートに数えちゃダメかな。
「あったりなかったり?」
「ないならないって言って」
「じゃあ、天もないっていいなよ」
「決めつけないで」
この様子だと絶対ない。だったらわたしも言うもんか!
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作者名:兎田夏 | 作成日時:2017年1月31日 20時