深夜食堂へようこそ【WT】

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撮影も終え時刻は16時
普段よりも一段と早い終わり時間だった
シャークんは風呂入りたいから帰ると早々に帰宅したが
残りの5人はいつも通りくだらない話で盛り上がっていれば
時間なんてあっという間に過ぎ去っていく

飯食って帰ろーやと漸く荷物をまとめ始めた時
ふと､朝方シャークんと話した内容を思い出す

｢そういや､シャークんが美味い店をBroooockから教えて貰ったって
聞いたんだけどこの辺に店あんの？｣

｢シャークんが？｣

｢ああ､朝シャークんがその店の店員？に貰ったらしいクッキー食ってて
美味かったからどの店か気になった｣

｢えっ！シャークんAさんにお土産貰ったの？！｣

｢えええーー！！いいなぁ！僕も欲しいー！｣

｢くぅー！良いなぁ！俺もAさんの料理食べたくなってきた｣

｢えっ？なに？なに？｣

話を振ったあと異様に盛り上がる三人と
置いてきぼりを喰らう俺ときんとき
二人で目を合わせ不思議そうに首を傾げながら肩をすくめる

｢ねっ！今日行こうよ！｣

｢｢賛成｣｣

｢え？え？俺ついていけて無いんだけど？｣

｢大丈夫だ､俺もさっぱり分からん｣

盛り上がる三人に促される様に荷物を引っ付かみ玄関を出る
五人でわいわいと話しながら夕暮れの住宅地を歩く
俺ときんときは二人してキョロキョロと周りを見回しながら
盛り上がる三人とは違ったテンションで後に続くと

三人が何の変哲もない住宅地で足を止める
看板を見て指を指してはウキウキとした様子で話し始め
至って普通の自宅の玄関に手を掛けていた

は？と思いながら開いた玄関に目を合わせれば
オレンジ色の光がほのかに照らす空間が広がっていた
恐る恐る足を踏み入れれば夏場の暑さが緩和される涼しい風に
ゆったりとした音楽の流れる空間が広がっている

｢いらっしゃいませ､Nakamuさん Broooockさん きりやんさん
後ろのお二人は初めましてですね。ようこそ､深夜食堂 白尾へ
今お席をご用意するので少々お待ちください｣

流れる様な挨拶をされた後､足早に奥へと引っ込み
ガタガタと机を動かすような音が聞こえた後
直ぐに店員がコチラに戻ってくる

｢お待たせしました､こちらへどうぞ｣

案内された席は6人がけの席になっており
直ぐに運ばれてきた冷たいお茶とメニューに目を通す

｢本日のオススメはローストビーフになっております
コチラ､丼にしてもご提供していますのでご希望ありましたら
お申し付けください｣

4食目[na/br/kn/sm/kr]→←それ一枚でいい[スマイル]

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