I love you forever (ページ44)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:3,601 hit

9話（過去編）ページ44

次の日。
俺は無気力状態でLessonに向った。
いつも通りの声だし、いつも通り練習して失敗だってミスだって無かった。
ただ1つ言うなら心の中に穴が空いた気分だった。
君という存在がどれだけ俺には必要だったかを実感させるぐらいだった。
でも、忘れるから。
絶対忘れるから。
君が幸せであることを願うんだ。
なのに願えない俺。
君が幸せだったらそれでいいのになんでだよ…
きっと心の奥底では君を幸せに出来るのは俺だけ。
そう心の奥底では思っている。
誰よりも幸せに出来る自信が俺にはあるから。
でも、どこにいるのか分からない。
だから出来ないんだよ。
君を幸せにすることが。
だから早く忘れたい。
なのになんで忘れられないんだ。

ポタッ…

Lessonシューズに涙が落ちた。気のうせいだと思って見えないふりをした。
でも、見えないふりをしているのに体は真逆の反応をして涙が溢れてくる。
これじゃあいつまでたっても忘れられないよ。

数「涼太なんかあったか?」
片「龍友くん…」
数「お前がそんなんだと調子狂うねん。なんかあったなら言ってみ。」

龍友くんにすべてを話した。
きっと声が途切れて聞こえなかったところもあったと思う。
でも、龍友くんは俺の話を聞きながら背中を擦って「うんうん。」って言ってうなずいてくれていた。
全部話したことで楽になった。
ほんの少しだけだけど。
それでも楽になれた。

トントンｶﾞﾁｬ

誰かが入ってきた。
亜嵐くんだ。
白「ちょっと龍友くん涼太助けて。」
数「どうしたん?」
白「玲於がやばい。」

そう言われて俺達2人はパフォーマー組のLessonroomに向った。

中に入ると玲於が死んだように寝っ転がってた。
そして裕太くんが玲於に怒ってる。
隼とメンさんは玲於を起こそうと必死。

数「どうしたんや。」
白「朝からずっとこんな感じで何に拗ねてんのか全然分かんないし、いきなり泣き出すし、もうほっといてみたいな空気出してるけどほっとけないしだから2人を呼んだ。」

俺は今の玲於に腹がたった。
なぜだかわ分からない。
でも、俺だって昨日あんな辛い思いしたけど今こうやって仕事をちゃんとしてる。
だから玲於に腹がたった。

片「玲於。」
佐「あっち行ってよ。」
片「ならお前が帰れや。」
佐「はっ?」

玲於が立ち上がった。