I love you forever (ページ37)

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ペットボトルの蓋を空けて少しだけ口に含んだ。
そして、涼太が飲んでいる缶コーヒーのBlackの文字を見つめた。
少しぼやけた。
泣き
目の前に広がったのはきれいな朝焼けだった。
小さな頃からお母さんとお父さんに連れられて見に行った朝焼け。
ここよりかは流石にきれいに見えた。
でも、今まで見たどんな朝焼けよりもきれいだった。
涼太と見る朝焼けはどんなものよりもきれいで一生見ていられる気がした。
隣を見た。
きれいな横顔。
きれいな瞳。
そしてその目に映る真っ赤な朝焼け。
それはどんな朝焼けよりもきれいで誰にも見せたくないようなキラキラとした宝石のようだった。
それをずっと見つめていた。

片「Aどうしたの？なんか俺の顔についてる？」
星「いや違う。なんか見てたかっただけ。涼太を。」
片「ふーん。なんかいつものAと違う。」
星「そう？」
片「うんw」
片「寒いね。」
星「うん。」
片「なんか温かい飲み物買おっか。」
星「うん。」
片「A何がいい？」
星「ミルクティー。」
片「ミルクティーね。俺はBlackにしようかな。」
星「涼太にBlackは似合わない。」
片「そう？結構好きなんだけど。」
星「じゃあ飲もう。」
片「はいはいw」

そう言いながら自動販売機に行った。
そして、温かいミルクティーを顔にあててきた。

星「あっつ。」
片「そんな？」
星「うん。」
片「ごめん。」
星「いいよ。」
片「はい。どうぞ。」
星「ありがと。」

ペットボトルの蓋を空けて少しだけ口に含んだ。
そして、涼太が飲んでいる缶コーヒーのBlackの文字を見つめた。
少しぼやけた。
泣きそう。
このたわいもない会話が永遠に続けばいいのになんて思ってしまう。
泣くのを我慢して、まだ熱そうなミルクティーを口に含んだ。
一気に飲みすぎてベロをやけどしそうになった。
涼太に笑いながら「何やってんの。」って言われた。
その顔が好き。その笑顔が大好き。そう思いながら「別にいいじゃん。」って言った。
今日はなんだか素直になれない。
素っ気ない子はモテないって聞いた。
涼太のタイプじゃないだろうなとか思いながらまた口に含んだ。

片「そろそろ帰んなきゃだね。」

帰りたくなかった。

星「なんで？」

理由はわかってた。

片「だってA大学とかバイトとかあるでしょ？」

一緒に居たかったから嘘をついた。