I love you forever (ページ35)

今日:1 hit、昨日:39 hit、合計:3,643 hit

… ページ35

ASide

今涼太が好きな唐揚げ絶賛作り中。
うん。それにしてもさっきはやばかった。
あんなキスだけでかっこよくなる人いますか!?
うん。かっこよかった。うん。好き。
まぁそれ以上にやばかったのは過去がバレそうになった事。
好きだけど言えない。
違う。
好きだから言えない。
もしかしたら彼は私のことを嫌いになってしまうかもしれないから。
私は汚れてるから。
好き。大好き。初めてこんな気持ちになった。
男の人には嫌なイメージしかなかった。
それなのに彼がそれを無くしてくれたの。
うんうん違う。彼だから無くせたの。
まだ、あの時の感触がよみがえる。
あの嫌な感触。
あの嫌な吐息。
あの時感じたものすべてをまだ思い出してしまう。
でもそれを涼太が消してくれるから。
涼太だけ消えるから。
だからお願い。
気づかないで。
真実を知らないで。
偽りを見て。
お願い。
そう願いながら後ろにくっついて「なぁに作ってるのぉ？」なんて可愛く聞いてくる君に願った。

星「んー？唐揚げ！」
片「えっ!?マジで!?Aエスパー？俺が大好きなやつなんだけど!?」
星「んー!涼太が好きなの調べたら唐揚げ出てきたから唐揚げ作ってみたぁw」
片「えっ？やばい好き。」
星「んふふ」
片「ねぇA?」
星「ん？」
片「Aの好きな料理ってなぁーにぃ？」
星「んー?」

お母さんの味。
お母さんの得意料理。
もう食べれない味。
そう思うと自然と涙が出てきた。

片「えっ!?A？どうしたの？」
星「もう食べれないの…お母さんの料理…もう、もう、食べれない。」
片「なんで？」
星「だっで…もゔいないがらぁ」
片「えっ？」

私には家族がいない。
そうこれが私の隠していることにつながるすごいヒントなの。
それを言ってしまったんだ。
涼太に…。