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結と出会った頃俺には恋人がいた。
佐「おはよ。さら。」
名前はさら。
結とは真反対の美人できれいで静かで優しい女だ。
まぁなんで「おはよ。」って俺が言ったのかは想像に任せよう。
さ「おはよぉ。れおぉ〜」
と言いながらまた寝てしまった。
寝っちゃったなぁ〜とか思いながらキッチンへと向った。
キッチンに行くとスマホがあって昨日会ったばっかりの俺のファン?みたいな子ののことを思い出していた。
あの時結と出会った頃は全然結になんて興味すら無くて、というか逆に言えば嫌いなタイプ。
うるさい女は嫌いだったんだ。
でも、龍友くんに「一応連絡先交換しとけば?」とかなんとか言われたから渋々交換した。
多分龍友くんは結がタイプで俺に連絡先交換させて今度付き合うつもりなのかも…
まぁ俺には関係ないけど。
その後仕事に向かって行った。
すると聞き覚えのある声がした。
結の声だったんだ。
その時俺はなんかよく分からないけどちょっと見てみたくてすんごく気になって見に行ってしまったんだ。
結「やめて!離して!」
そういう声がした。
何かと思ってみれば今にも男に連れてかれそうじゃん。
やべぇな。
助けなきゃ。
佐「お前ら何やってんだよ。」
俺よりか身長はとても高い。
でも体格なら俺は勝てる。
そう思って背負い投げ的なことをした。
そしてドスン!と大きな音がした。
そしてそいつらは逃げていったんだ。
昨日の子は大丈夫か心配になってうしろを振り返ると…
結「嫌だ…嫌。嫌。もう行きたくない。もうあんなことなりたくない。怖い。怖い…。A。どこ?
A!A!!」
そう言いながら過呼吸気味の彼女。
昨日のあのうるささなんて1ミリも無くて、今にも消えてしまいそうな小さな少女になっていた。
なんとかしなきゃと思って背中をさすりながら、「大丈夫。大丈夫。」そう言っているがまだ過呼吸は収まらない。
そして呼んだんだ。
過呼吸になりながら言ったんだ。
結「A〜玲於くん〜ハァハァハァ」
俺の名前を。
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作者名:R_s | 作成日時:2020年12月15日 11時