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不可思議な夢 2 ページ2

「チュウヤ助けて!リンタロウが!」
一瞬で俺の後ろに隠れるエリス嬢、首領の視線が刺さる。

「エリス嬢、そのままでは風邪をひいてしまいますし、今は首領の選んだドレスを着ては如何です?」
「まぁ、チュウヤがそう言うなら」
半ば嫌そうだったが取り敢えず着てくれるそうだ。


中也さんグッジョブ!みたいな視線を送ってくる首領からソッと目をそらす。

「首領、頼まれていたケェキ買ってきました。」
「ご苦労」
これだけならば足早に首領室を出るのだが、

「首領、他に何か?」
「中也くんも鋭いねぇ、




最近我々の傘下の企業の武器が密輸されているそうでね、頼まれたからには犯人を捕まえるくらいはしなければいけないのだけど、やってくれるね?」
「首領のご命令通りに」


首領に言われた企業は、傘下の中でも武器などの提供が多い処で、質もいい。

密輸されることもしばしばあるらしいが、流石に無視できない量の銃火器を盗まれたらしい。



というか、今迄もしばしばあったのか、密輸。



今回は待ち伏せてからの奇襲、相手の生死は問わないらしいが、一人二人は捕まえろとの御命令だ。


目立たぬよう、予め少し遠いところから見張る。


結局来たのは、少し頭の良いだけのヤツら。

包囲して逃げ場をなくすと呆気なく自害した、最後だけは頭の良い奴らだな。


ただ、一人捕まえたが。









「ひ、ヒィィ!ち、近づくな!」
完全に臆病者な声を出す情け無い男、こういうヤツは青鯖より苛つく。
「近付くなっていわれて近づかねェ馬鹿じゃねぇんだよ」


俺を舐めんじゃねぇ。
結局、奴等の組織は相手をするまでもない程の小さい組織。



逆に何故彼処までの量の銃火器を今まで密輸できていたのかを知りたいくれェだ。



首領への報告は明日にしよう、朝の変な夢といい今日の密輸のことといい、妙に疲れる。





家に帰っても待ってる人なんていない、逆に、待ちたいと思う人もいない。


妙に白々しく見える家の灯り、家に帰っても不思議な気分のままだ。

「はぁ……考えてんのも何だし寝るか」
ー寝たら昨日の夢の続きが見れるかも知れないー
そう思っている自分がいるのが分かる。



確かに、昨日の夢の続きが気になる、あの時見えなかった人の姿、何故あの森なのか、知りたい。






今日俺は珍しく酒を飲まずに家で寝た。





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長月冬麻(プロフ) - 逞しく生きるさん» ありがとうございます!これからも長月ペースで頑張らせていただきます( ..)" (2018年11月19日 22時) (レス) id: 0ab6a974b3 (このIDを非表示/違反報告)
逞しく生きる - 長月冬麻さん» 更新頑張って下さいね! (2018年11月19日 22時) (レス) id: 5d3a88bcd4 (このIDを非表示/違反報告)
真美む目も@ただの低浮上(プロフ) - 長月冬麻さん» いえいえ、頑張って下さいね〜 (2018年9月1日 14時) (レス) id: 8b150b5b1c (このIDを非表示/違反報告)
長月冬麻(プロフ) - 真美む目も@ただの低浮上さん» 本当ですね!!ごめんなさい、直しておきます。 (2018年8月31日 19時) (レス) id: 0ab6a974b3 (このIDを非表示/違反報告)
真美む目も@ただの低浮上(プロフ) - キーワードが、文豪ストライドッグスになっていますよ。 (2018年8月31日 19時) (レス) id: 8b150b5b1c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:長月冬麻 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年8月29日 21時

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