文スト大好きな私が文ストの世界にトリップした話

黒蜥蜴もいいけど、ひぐっちゃんや僕君も良いよね ページ29

「じゃあ、予め武器になりそうなものを異能で作っておいたら？」
「あー、手錠とか原子爆弾とか玉手箱とか良いですね」

「物騒だな」
「アハハ、武装探偵社が今更何を」

でもそれなら事前に作っておけば良いから楽だな、今度からそうしよ。



「た、玉手箱って、どんな…」
「さあ？年取るんじゃありません？」
「意外とチートかもね、『綾取り』」
「でも作れる範囲限られてるので、それにどんな異能でも、『人間失格』には敵いません」




そういやさ、私は今武装探偵社にいるけど、ポートマフィアに行っていたらどんな感じだったんだろう。

というか、私どこで太宰さんや敦くんにあったのかな、忘れた、というか朝起きたら居たんだよね、社員寮に。




「ポートマフィア…興味はかなりあるんですよね〜」
「行っちゃダメだからね？」
「分かってますよ、太宰さんに釘刺されちゃってますからね」

また中也さんに会ってみたいなー、なんて思ってしまう。

「今誰のこと考えてるの？」
ニッコリと笑みで蛞蝓の事かな？って言ってくるるるる。


「いえ、誰のことも〜」
私は口笛吹いて明後日の方向を見ることしかできない。




「っていうか！何で蛞蝓の事『中也さん』なんて呼んでるのさ！」

「同じ名字なので面倒なんですよ」
「じゃあ『蛞蝓』とかでいいじゃない！」
「初対面の人に『蛞蝓』なんて言える程神経図太くないんですよ！」


「え？私のことは初対面で『自 殺外套(コート)』なんて呼んだのに？！」

自 殺外套(コート)？？？


私そんな事言ったの？？


「すみませんよくわかりません」
「そんなｓｉ◯ｉみたいな！」
私泣いちゃうよ！？って騒いでる太宰さんは置いておいて、



そんな、国木田さんみたいな事を言ったのか、私。今度『顔面(イケメン)無駄遣い装置』とか言ってみようかな、それこそ軟派(心中の申し込み)してる時とか。




「それは太宰さんが入水してるところをAさんが助けたからですよ」
ねぇAさん？と敦くんが言う。

「どんな人でも自分の前で入水して、助けた所をチェッ、とか言われたらそんな事言います」
あ、敦くん経験者だもんね…。




ま、マフィアの事は大丈夫でしょ、向こうも暇じゃないんだし。

さぁて仕事仕事と、デスクに行くと…。



「な、何ですか、この書類の山は！」

「あ〜、それは太宰さんの書類だね」
戻しといて良いよ、と苦笑いする谷崎さん。

朝っぱらから大変です。

太宰さん、仕事しましょうよ、切実に。→←突然ですが私マフィアに目をつけられたみたいです。

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