文スト大好きな私が文ストの世界にトリップした話

さて、状況整理だ。 ページ16

探偵社から帰らせてもらい、只今社員寮。



三次元でのことを覚えている限り書き留めておかないと、さっきみたいに忘れてしまう。因みに紙は国木田さんに頼み込んで渋々分けてもらい、鉛筆は持っていた。



まずは家族構成。

母や父、そしてさっき忘れてしまった人の事も。


そして友人。

オタ友や普通の友人、仲の良かった男友達の事など、学校でのことを主に書く。あとついでに小学校からの担任の先生などの事も書く。


次は住んでいたところ。
私が住んでいたのは横浜ではなく東京都。近くにあったコンビニやスーパーの名前などを書く。




そして一番大事なのは、私の好きだったものや文ストのことについて。

推しのことや、……初恋の人などの甘酸っぱい思い出も書いておく。文ストの事はアニメや映画の感想、色々書いておく。






「よしっと、なんか余計なことまで思い出した気がするけど、念のためだしね！」
初恋とかいらなかった気がする…忘れたい記憶なんだけど……。






そういや、私食事とかどうしよう…なんかあったりしないのかな……一文無しだよ？私、餓死しちゃうぞ？





「……あ」
台所に行くと非常食と缶詰が、メモがついていて、探偵社の人かな？




メモには、
『Aちゃん、一文無しだって言っていたから缶詰などなどを置いておくよ！』
……どうやら太宰さんからだったらしい。達筆だな……




まぁ取り敢えず、お腹すいてきたし、有り難く頂戴しよう。



「頂きまーす。」
缶詰を開けて食べてみる。うん、なかなか美味しい気がするぞ。




でもなぁ、よくあるトリップものの話だと、寝てる間に三次元に戻ってるってあるよねぇ、折角トリップしたんだし、戻るまで自由に行動して見たい気もするんだよな……。




例えば、ポートマフィアとか…。


ポートマフィア行きたいな、中也さんとかやつがれちゃんに会いたいし、ひぐっちゃんや姐さんも見てみたい。ポートマフィアの建物は大っきいからすぐ分かるだろうけど…。





うん！明日はポートマフィアを見に行こう！大丈夫大丈夫異能あるし！もし拷問室とかに連れていかれたら『中原中也呼べぇ！』とか言って中也さんに会えば一石二鳥！……まぁ呼んだ後どうなるかは分からないけど…。





「よっしゃあ！明日はポトマ行くぞー！」


一気に明日が楽しみになった！

【番外編】太宰さんってピアノ上手そうだよね。→←三次元での記憶が……？シリアスな展開だっ！

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