姉の面が四十八個 ページ1
Aside
『ヒナちゃんも無理かぁ、そりゃ急やもんな。』
「あれ？Aさん？」
『あ、乾くん。それと九井くんも。』
九「久しぶりだな。んでなんだその大荷物。」
『ん〜ちょっと家出やなぁ。』
そう言うと二人は驚いた顔をした。
乾「Aさん、それ本当？よければ話聞くけど。」
『おおきに。』
私が感謝の言葉を述べると二人は私を囲うように座った。
『うちな、ほんとはこっちくんの嫌やったんよ。見ず知らずの地、仲間と離れる辛さ、グループを置いて逃げるみたいで嫌やった。』
『やけどあの子らに会ってグループと同じくらい守ってやんなきゃいけないって。弟達を、その仲間もちゃんと守ってやんなきゃって思たんや。正直、なんかやらかして向こうに戻ろうとも思っとった。』
『日に日に成長するみんな見てると元気出るんよ....』
私は誰かに本音を伝えた事が無かった。
乾「そいつらはいいな。Aさんに愛されてて。」
九「イヌピーの言う通りだ。Aさん、自分の事放って愛しちゃってるからなぁ。」
『....え？』
九「いや本当にわかんねえのかよ。」
乾「Aさん、誕生日じゃん。」
誕生日....9月12日....あ！？
『うち、誕生日忘れとった！？』
九「おうおうwおめでとう〜」
乾「おめでとう。」
『うん。....そっかぁ誕生日.....』
クリーム....ケーキ作っててくれたんだ。怒ったの申し訳ない。
マ「姉ちゃんー！！」
『！....私を探しに来た様やし、帰るわ。話聞いとくれておおきに。今度なんか奢るわ。』
乾「いいよ、けど今度遊びに行こう。」
九「それいいな。」
『じゃあ行きたい場所と空いとる日、教えてな！』
今思ったけど後輩に話した？私も弱くなったなぁ
『そんなに叫ばんでも分かるで。』
マ「姉ちゃん！」
『おっと....危ないから突撃すんのは辞めてな？』
マ「ごめん、姉ちゃん！いつも迷惑かけて....」
聞いとらんし....まぁかわええからいっか。
『迷惑なんて思った事ないわ。まだ好きな事してええ。少しずつ大人になればええ。中学生は迷惑かけてなんぼや！』
マ「....それは違うと思う。」
『まぁええよ！ほな帰ろっか。』
兄弟喧嘩みたいなん、久しぶりにしたなぁ....
九「後ちょっと遅かったらなぁ。」
乾「けどAさん。やっぱ変わらないね」
九「確かに。出かける約束したしいっか」
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RUNA RUNA(プロフ) - 夜空さん» ありがとうございます！次作も出したら是非読んでみてください！ (2021年10月12日 22時) (
レス) id: 38bfe4d026 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - RUNA RANAさん続編おめでとうございます！この小説大好きです！これからも応援します！ (2021年10月12日 5時) (レス) id: df78dab7d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RUNA RUNA | 作成日時：2021年10月8日 19時
