偽りの優等生は化け術を解く。【稲荷崎】

部活.....入るか。 ページ10

放課後。


その日の授業は早く感じた。なんか楽だったし。お昼は宮治におにぎりを渡し屋上で。和やかな日だわ。




『ここかな。失礼します。』


⁇「お？入部したいの？是非是非！！」


⁇「やめぃ怖がるやろが。」


⁇「初の女子やん！！」


『2年1組の蘭崎Aと申します。軽音部に入りたくて来ました。』


そう。私が入りたいのは軽音部だ。吹部もいいと思ったけど私は歌いたい。


⁇「俺は3年4組の長谷川蓮や。ドラムやっとる。一応部長な？よろしゅう。」


⁇「同じく3年の神無木雫！ベースをやってるよ、よろしくな！」


⁇「俺は2年5組の四ノ宮悠！ギターボーカルやってる！！」


蓮「後、1人いるんやけど....自分と同じ2年や。」


へぇ....キーボードか。


⁇「遅れました！あれ？Aやん？入部か？」


『一条か。そうや。』


龍「おぉ？戻ったんやな！あん時に！！あ、ちなみに俺はキーボードな！」


一条龍馬、小さい頃から一緒にいる幼馴染みだ。


蓮「知り合いか。んで蘭崎さん、楽器は何出来るん？」


『ギターとドラム、後は琴。でも歌いたいです。』


雫「お？なら合わせて歌ってみよか！！」


悠「ん〜蘭崎何が好き？」


ボカロか昭和だな。


龍「出来るのは千本桜、東京テディベアそれと名前のない怪物とかやな！」


『東京テディベアと名前のない怪物で。』


流石、龍馬。私の趣味分かってるね。


『準備はできてます。どちらからでも合わせれるので。』


そう言うとスティックのカウントがなる。そして初めは東京テディベアからだ。


『父さん母さん、今までごめん〜膝を震わせ、親指しゃぶる〜♪』


龍「っは！流石やな！」


悠「すごっい伝わってくる....！」


蓮「....面白い。」


『正直者は何を見る？正直者は馬鹿を見る！』


雫「楽しくなってきた....！」


次は始め感情抑えて綺麗に歌う。サビは吹っ切れたように。だな。


『フェアリーテイルは〜さっき死んだみたい。煉瓦の病棟で......上手く歌えなくて〜♪』


蓮「綺麗やな。」


雫「....怖いくらいだ。」


『黒い雨、降らせこの空！私は望まれない者。ひび割れたノイローゼ！愛す同罪の傍観者達に〜♪』


悠「本当なんで一年時に見つからなかったんだろ！」


蓮「こんなん久しぶりや！！」



『この身体を受け入れ 共に行こう 名前のない怪物〜♪』



蓮「合格やな。明日からよろしゅう！ボーカルでな！」


『はい！』



久々にこんな歌ったけど....楽しかった！

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