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『あ。』

「お。」

また、いた。

学校帰り。

そこで俺はいつも、スーツの警察官に会う。

公園の屋根のあるベンチ。

2つの指輪をネックレスに通して、身に付けている、おねーさん。

『おねーさん暇なの?』

「まさか。チョー忙しいよ。」

コンビニのコーヒーカップを隣に置く。

「おっ、毎回悪いねぇー。ほい、250円。」

『毎度ありー。』

「これさー、もうどこにも売ってないんだよね。」

『普通に売ってんだけどなぁ?』

そこらのコンビニに普通に売っているコーヒー。

これを見つけ出せない、おねーさんの為に。

俺は学校帰りにわざわざ買って、おねーさんに渡す。

名前も年齢も知らない、おねーさんに。

「君も大変だね。家支えるためにバイトだろ?確か倒産したんだっけ?」

『そーだよ。』

「学校帰りとは言え、こんな所で油売ってて大丈夫?休めてねぇだろ。身体的にも、精神的にも。」

する、と頬に手を滑らせて目元を撫でるおねーさん。

『大丈夫だよ。』

「どーだか。……さて、少年。今日の質問は?」

バイトまでの時間、俺はおねーさんに警察について聞いている。

『今日は交通課について教えて。』

「いいよ。交通課……交通部には丁度後輩も居るし。」

『後輩?ちゃんと慕われてる?大丈夫?』

「君は私をなんだと思ってるのさ。」

笑って、コーヒーを1口飲んだおねーさん。

これが、一気に話し出す合図。

「交通課って言っても色々仕事内容があってね。交通総務、交通規制、交通捜査、交通執行。」

一旦言葉を切る。

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作者名:星空海月 | 作成日時:2022年7月2日 21時

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