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第13話 ページ24

【風磨目線】


「もう本当に良いの?」

「はい。行きたいとこ、沢山見てまわれて満足です」

Aのまわりたい店に付き合って、昼食も済ませ、デザート代わりにとフードコート内にある人気のタピオカドリンクを飲みながら、Aは満足そうにな表情を浮かべている。

「そっか。そんなら良かった」

「…お仕事の時間は、まだ大丈夫なんですか?」

ちら、と腕時計をみたAは心配そうにこちらを見る。
そういえば、仕事前にデートしてた時は毎回時間の事よく心配してくれてたなぁ。
なんて、思い出しながら、まだ余裕のある時間を確認してから「大丈夫だよ」と返事する。

「そうだ。じゃあ今度は俺の行きたいとこ、付き合ってよ」

仕事の為にここを出るまでにまだ、3時間以上ある。
それだけの時間を潰せるところといえば、Aともよく行っていたあの場所くらいだろう。

「わかりました。何処へでも連れて行ってください」

にこ、と笑顔を浮かべたAを連れて、飲み終えたドリンクのゴミを捨てて移動する。
階を移動して、到着したのはショッピングモール内にある映画館。
薄暗い照明の中歩いて、本日の上映スケジュールの電光掲示板をAと見る。

「映画ですか」

「時間沢山あるしね。嫌だった?」

「いいえ。久し振りだから楽しみです」

そう言って、ワクワクしたような瞳で俺を見るA。
本日公開されている映画の中で、きっとAが選ぶであろう映画はホラー映画だ。




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作者名:ルイ | 作成日時:2019年5月26日 20時

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