「違和感」 ページ11
髪の色が変わって、ついでに服も変わって、ヘアセットも化粧もして、撮影は既に中盤。
休憩中に、何となくじゅんじゅんたちに水色のことを話した。
……ピアスのことについては、言わないことにした。
「へー、まぁ確かに気になるわねそれは」
「あっれ、夏音ちゃん強い人タイプな感じ？ってか仕事に生きてるからなー恋とかすんの？」
「別に恋じゃないんだけど」
何となく気になるだけ、と言うと、じゅんじゅんはニヤリと笑うだけだったむかつく。
「まぁね、マネージャーなんていう仕事してるとねー。自分のことよりこの子のことが心配よ」
そう言って夏音さんが私の頭を叩く。
心配してねぇだろそれとか思ったけど、口には出さない。
「あっちょっとセット崩れちゃうから！！」
「良いでしょ別になおしなさいよ責任持って」
夏音さんとじゅんじゅんの言い合いを聞き流しながら、改めて思うのは、あの水色。
……確かに、気になるけど。
恋ではないって確信があった。
どうせ、水色がチラついても、私の中に居座ってるのはあいつなんだし、とそこで、うわ自分きしょい、って我に返った。
「はい、OK！！Aちゃんお疲れー」
「お疲れ様でしたー。……え待って大竹ちゃん更に禿げてね？」
「それなんだよ。何だかなーストレス溜まってんのかなー」
そう言って頭をさするカメラマンに、「認めんのかよ」とツッコミをいれて、夏音さんのとこに戻った。
そこで、あ、と思い出す。
「そういやさっき何の話してた？」
「えーいつー？」
「なんか優ちゃんと夏音さんと鞠莉ちゃんで盛り上がってたやつ。なに？さっきの水色の話？」
「え、あー結婚式の話……水色って何の話よ？」
このときは、もう忘れたのかよ、あんなに盛り上がってたのに、くらいに思ってて。
「さっきじゅんじゅんと山下さんとで話してたじゃん」
「えー？ねぇ山下くん、そんなこと話したっけ」
「え、いや、俺も木村さんの仕事が好きだとかAちゃんが心配だとか、木村さんと大倉さんが言い合ってたのしか記憶にないです」
「そうだね、私もそれは覚えてる」
……と、ここで違和感。
じゅんじゅんに聞いても「意味わかんないAちゃーん」って言われて、あれ、さっき私ほんとに話したっけ、って不安になる。
アルツハイマー的な？
え、完全に不自然っしょ。
３人の記憶から、水色が抜け落ちてんの。
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水団子(プロフ) - 歌柚さん» 話の展開を褒めて頂き光栄です、、！！！拙い文に亀更新で申しわけありませんが、楽しんで頂けると嬉しいです！コメントありがとうございました！ (2021年8月31日 3時) (
レス) id: 4f5e2162c5 (このIDを非表示/違反報告)
水団子(プロフ) - 光華さん» めちゃくちゃ嬉しいです、、恐ろしい程更新が遅いですが、最後までお付き合い頂ければ幸いです。コメントありがとうございました！ (2021年8月31日 3時) (レス) id: 4f5e2162c5 (このIDを非表示/違反報告)
歌柚 - コメント失礼します。ストーリや話の展開が面白くて楽しく見させてもらってます！ストーリ更新楽しみに待ってます！！ (2021年7月13日 21時) (レス) id: f33fb75788 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 好きです！更新応援してます！ (2021年5月16日 10時) (レス) id: a571740452 (このIDを非表示/違反報告)
水団子(プロフ) - よもぎお餅さん» 黒子くんのお家に行こうと尾行したら見失った、というエピソードが好きでそこから色々と捏造を重ねたらこんな黒子くんが出来上がりました(^-^)主人公らしからぬミステリアスさが魅力だと思っています！コメントありがとうございました！！ (2019年6月19日 20時) (レス) id: f26d4bb807 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水団子 | 作成日時：2016年9月16日 0時
