今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:347 hit
小|中|大
プロローグ ページ1
それは、高校3年生の入学式だった。
青空の下、幼馴染みの
そこは、歩道ではない道。正確に言うと、ガードレールがない所だった。
2人は、賑やかな所には似合わない沈黙を身に付けていたが、優斗の方が、しびれをきらしたのか、私を見た。
それは、決意と、少しの恥が混ざった表情だった。
車の音がうるさいが、それに負けないぐらいの声で君は言った。
「ごめん、ずっと隠してたことがあって、」
私は、一体何を隠していたのか、と一瞬考えたが、それは直ぐに消えた。
何故なら、君は車に跳ねられていたのだ。
彼は少し、車道に出すぎていたのだろう。
なんて考えてる暇なく、跳ねられた君の体を追いかけたが、そこには、寝ている君の体しかなかった。
賑やかだった道は、急に焦りに染まっていく。
私はただ、今起きたことを理解することに精一杯だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雨宮くらり | 作成日時:2021年10月19日 17時