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時は少し遡る____________
楽巌寺が旋律を奏でると、それが呪力となり、組屋を吹き飛ばした。
組屋は楽巌寺の術式を見破る。
アンプもないのにしっかり音を出せるのは、楽巌寺自身がアンプだからである。
奏でた旋律を増幅させ、呪力として打ち出す術式。
分かりやすい中距離タイプ、近づかれたくないのが見え見えだ、と組屋はせせら笑った。
組屋「______財布を作ろう。加齢臭たっぷりのな」
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蛍「______だんだん動きが鈍くなってるわよ」
重面「チッ」
重面は顔を歪めた。
しかし、すぐに重面は笑みを浮かべた。
それを見逃す蛍ではない。
一体何を企んでいるのか………
重面「こうやって戦うのも飽きちゃった。ねぇ、今度は隠れんぼにしようよ」
重面の武器が、木々を切り倒し、地面の石を飛ばした。
それに対処すれば、蛍にもロスタイムが生まれる。
実際、蛍はこの数秒で、重面を見失った。
だが、すぐに追いかける。
やはり術式を使うべきか、と考えた。
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歌姫は、塀を飛び越えながら通話していた。
歌姫「____了解。西宮もそのまま硝子のとこにいて。大丈夫。三輪は冥さんが見てる」
携帯を袖に仕舞う。
電波が断たれなくてよかった、と思う歌姫。
そして、五条の言葉が頭をよぎった。
『高専に呪詛師……或いは呪霊と通じている奴がいる』
歌姫「勘違いじゃなさそうね」
歌姫の背後に、重面が現れる。
振りかぶり、歌姫の首を狙った______
ブンッ
重面の武器は、歌姫の髪の先を、斬った。
重面「あれっ?」
構える歌姫。
重面「絶対斬ったと思ったのに………これだから俺は……」
重面はニヤリと笑う。
重面「俺ねぇ、今、隠れんぼ中なんだぁ。可愛いいけど強い女の子と。だからさぁ、人質になってくんない?」
釘崎「______オマエ、モテないだろ」
新たな影が加わる。
釘崎「出会い頭に
真依「アンタのどこに金とれるだけの聞き手の器量があんのよ」
釘崎「るせー!!こんなときにケンカ売ってんじゃなーよ!!」
歌姫「アンタ達!!」
歌姫の表情に、少しの安堵が浮かぶ。
重面「わぁ〜。女の子がいっぱい。モテモテだぁ〜」
釘崎「人の話聞いて________」
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zyunri(プロフ) - こはさん» コメントありがとうございます!更新まで、もう少しだけ待っていてください!頑張ります! (2023年4月20日 20時) (レス) id: 8124b8ac06 (このIDを非表示/違反報告)
こは - 更新楽しみにして待っときます (2023年4月8日 11時) (レス) @page44 id: b559896119 (このIDを非表示/違反報告)
うおまわり(プロフ) - zyunriさん» はい!楽しみに待ってます(*´︶`*) (2023年3月29日 15時) (レス) id: 13372335d3 (このIDを非表示/違反報告)
zyunri(プロフ) - うおまわりさん» コメントありがとうございます!大好き……嬉しすぎて泣いてしまいます……!続編もお楽しみに (2023年3月29日 14時) (レス) id: 8124b8ac06 (このIDを非表示/違反報告)
うおまわり(プロフ) - めっちゃんこ大好き… (2023年3月29日 12時) (レス) id: 13372335d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:zyunri | 作成日時:2022年9月9日 15時