２５．罰しますけど？ ページ25
「えぇ？ ゼンちゃんとのお茶会ですか？ そうですねぇ、週に二回くらいでしょうか。仕事のストレスとか疲労を癒すために私がいる。ねっ？」
「ね」
「いやいや、ねじゃないでしょうが！」
リエは荒れ狂う狼のようにガウガウと吠えている。顔は真っ赤だ。ここの部署の人員で、暴走中のリエを止められるものは誰もいなかった。
「まあまあそう吠えなすんなって、リエ。仕事に差しさわりのないようにはやってるって」
「むしろリラックスタイムがあった方が仕事が捗るって思いません？♥」
「男女でお茶のんでお菓子たべてることのどこかリラックスタイムなのかしら。いちゃいちゃしてるだけなんじゃないの？」
リエの休憩時間とは大幅に違う。百八十度違う。
いや、そもそも――職場にいる時のリエに休み時間はあるのだろうか。親ふたりが受け持っていた仕事を一人でやることになっているのだ。
秘書にコーヒーやココアをもってきてもらって仕事中に飲む、というスタイルはある意味リラックスタイムか？
仕事への集中力があるのはリエのスゴイところであるが――果たして休憩時間があるのか、と言われれば微妙なところだ。
「ま、そうカリカリしなさんなって」
「はいはい。次の見学先行くわよ」
「え、もう？」
「他の部署がっちり説明するからはやく」
「なんでぇ。喰えねーやつ」
「それ以上文句言うようだったら罰しますけど？」
「はぁい、黙ります」
ゼンは両手を宙に上げ、口をきゅっと結んだ。
リエはそれを見届けると再び前を向いて歩きだした。
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しまくろしるる(プロフ) - レイチェル・ハジェンズさん» はい、のんびり応援します！レイチェルさんも自分のペースで書いていってくださいねー (2016年11月27日 0時) (
レス) id: 5ed7260065 (このIDを非表示/違反報告)
レイチェル・ハジェンズ(プロフ) - しまくろしるるさん» うぎゃー！ しまくろしるるさん、御無沙汰しております。読んでくださり、ありがとうございます。頑張って書いていくので、楽しんで読んでもらえると嬉しいです。 (2016年11月25日 21時) (レス) id: f158aaa837 (このIDを非表示/違反報告)
しまくろしるる(プロフ) - 新作おめでとうございます!!すごく面白そうなので楽しみにしてます!! (2016年11月25日 20時) (レス) id: 5ed7260065 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイチェル・ハジェンズ | 作成日時：2016年11月24日 22時
