*+**baby*+** ページ14
「不審者です。アポイントもないのに社長に会わせろと暴れるので……」
「暴れてません! 私は話を聞いてくださいって言ってるのに……!」
「手を離してください。ここはシャンテの玄関です。見たところ不審者のようにも見えない。乱暴をしてはいけません」
「はぁ……」
不服そうに警備員は私をつかんでいた手を放す。
そして彼は、後ろの男性を振り返った。
「若。参りましょう」
「ああ。時間がないんだっけな……」
若と呼ばれた青年は、そうつぶやきながら、この大騒ぎなんか見えないみたいにあらぬ方向を見つめていた。
年のころは二十代半ばくらい。
色素の薄い茶色の髪はまっすぐで、少し長めの前髪が切れ長の瞳にかかっている。
通った鼻筋、意志の強そうな唇。
シャープなあご先から首筋へと続く美しいライン。
フルオーダーに違いないスーツに身をつつんだ、しなやかな体つき。
磨きあげられた靴は傷一つない。
端整な美しさと、そしてどこかに感じる野生の感情。
まるでサバンナをかけるチーターのようだった。
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RONI?(プロフ) - 更新がんばります!よろしくおねがいします!藤ヶ谷君は、もう少しで出すつもりです! (2014年1月10日 21時) (レス) id: 918bf36c08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RONI | 作成日時:2014年1月10日 20時