金田一少年の事件N 〜銀幕の殺人鬼〜

殺人鬼スコーピオンの呪い ページ15

〜あなたside〜

映画研究部部室

門「撮影を続ける！？」

真田「冗談だろ。泉谷がこんなことになったっていうのに、警察だって来てんだぞ！」

門「中止にしろ」

蔵「僕に逆らうのか？･･･僕の次回作に業界中が注目してるんだ。ここでやめるわけにはいかないんだ」

黒「･･･あの映画に関わったものは死ぬ。やっぱりあの噂は本当なのかもね」


噂･･･殺人鬼スコーピオンの呪い、か。


黒「だって、スコーピオンはあの映画の中で殺した相手にマスクを被せていくんでしょ？」

黒「殺人鬼スコーピオンはあの映画を抜け出して泉谷先輩を襲った･･･次は誰かしら？」


映画から抜け出すなんて、そんな非現実的なこと･･･あ、ありえないよね？なんかちょっとだけ怖くなってきた･･･


真壁「今の！！」

真壁「聞き捨てならないな。やっぱり噂は本当だったのか！」

蔵「そんなデマ、本気で信じているのか？」

真壁「でも現に、泉谷はその映画に参加してたんだろ？」

蔵「馬鹿馬鹿しい」

一「その映画に関係した人って、誰と誰なんですか？」

蔵「僕と死んだ泉谷と、真田とあと門脇。この4人だ」

あ「たった4人？映画ってもっとたくさんの人が関わるんじゃないんですか？」

蔵「キャメラと役者がいれば、映画は撮れるんだよ。それがどうした？」

一「蔵沢さん、その殺人鬼スコーピオンって映画、ちょっと見せてくれない？」

蔵「そんなことをしている暇はない？」

あ「見られたくないわけでもあるんですか？」

蔵「わかった、じゃあ見せよう」

よかった、すぐに了承してくれて。

蔵「ただし映画の撮影は続けるぞ」

一「いや、それとこれとは話が」

真壁「いいだろう！」

竜「部長！」

あ「真壁部長勝手なこと言わないで下さい！」

真壁「これも噂の真相を確かめるためだ。いただきます」


あ、コイツ、人の話聞いてないうえにドーナツ食いやがった。

微妙に一も笑うな！

作者より！→←死体につけられていた仮面

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