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kazuma side
突然の俺の訪問にびっくりしてるのか
きょとん、という顔して俺を見る
… たしかに ビビるよな いきなり
壱馬「 で、大丈夫なん?」
「 ちょっと、ふらついちゃって … その時に樹くんが部屋まで送ってくれました 」
壱馬「 樹が … ねえ?」
メンバーだったらあり得るけど
あのクールな樹が、女の子に対してそんなことするなんて珍しい。というか意外だった
手を貸すくらいはしても 流石に部屋まで送るなんて
もしかして北人と同じで樹も … ?
「 お隣さんだったみたいで、ついでにって 」
壱馬「 あぁ、俺もお隣さんやで 」
「 えっ、」
俺も隣の部屋だ、というとぱあっと表情が明るくなった彼女は
“ それは心強いです!” なんて言う。
どう言う意味だよ、なんて心の中にツッコミを入れる俺
にしても、笑うと可愛いやん
なんて ちょっと思ってしまう自分がいる
壱馬「 … じゃ、戸締りしっかりしてな。あ、あと。“ 壱馬 ” でええから 」
「 いや、流石にいきなり呼び捨ては 」
壱馬「 北人には北ちゃん、って呼んでるやん 」
「 … じゃあ、壱馬くん 」
久しぶりにくん付けで呼ばれて歯がゆいが
悪い気はしなかった
呼び慣れてないからか 恥ずかしそうな彼女のリアクションもまた面白くて
なんかついつい いじめてしまいそう
壱馬「 ん。じゃ、おやすみ。A 」
「 お、おやすみなさい 」
パタン、と扉が閉まって
俺は隣の自分の部屋の鍵を開けようとしたら
後ろから感じる 誰かからの視線
振り向くと意味深にニヤニヤしてる慎。
慎「 … “ 壱馬 ” でええから 」
壱馬「 ちょ、いつから居たんだよ 」
慎「 俺はもう、まこっちゃん呼びですよ 」
“ いや〜もっと仲良くなりたいな ” なんて言う慎
んだよ、コイツもAに気があるのか?
それとも単に同じマンションに住む仲間として歓迎しているのか。
最初は後者だと思ってたけど
北人の場合は完全に前者だから油断できない
慎「 …Aさん、風呂上がりでしたね 」
壱馬「 お前なぁ 」
慎「 1つ屋根の下に女の子と一緒なんて、考えただけでドキドキしてきた 」
確かに今までとは何かが違う
男16人に対して、女が1人だなんて
今までと全く変わらない、ただ1人増えただけ
そう思ってたけど
どうしてか 何か引っかかる
.
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ゆう(プロフ) - 完結おめでとうございます!これの続きはいつ頃になりますか?楽しみにしてます (2022年9月10日 0時) (レス) @page50 id: 98c1a89bf6 (このIDを非表示/違反報告)
ビスケ(プロフ) - 完結おめでとうございます!とても面白かったです。次回作も楽しみにしてます! (2020年4月13日 17時) (レス) id: bc03353a58 (このIDを非表示/違反報告)
sooooy(プロフ) - わわわ、久しぶりの更新めっちゃ嬉しいです(^^)応援してます!!! (2019年8月15日 0時) (レス) id: ae0699d194 (このIDを非表示/違反報告)
狼 - とても面白いです!人の作品の間違いばかり指摘するコメントなんて気にせず、これからも更新頑張ってくださいね!! (2019年7月20日 10時) (レス) id: 0caec501cb (このIDを非表示/違反報告)
滴 - 続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 22のここの部分 何を隠そう私は 元々保育士として働いていたが 今月からは新しく出来た 託児所に移動になった。 これ正しくは異動ではないんでしょうか? (2019年7月20日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2019年6月20日 6時