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そのタイミングでちょうど先程の八人が風呂場へ向かって来ているのが見えたので手を振りながら合流する。
滝夜叉丸と三木ヱ門と顔を合わせて｢七松先輩がもう入ってるから｣と伝えてそれじゃあ、と踵を返せば、滝夜叉丸が凪彦の腕を掴んだ。
｢ん？どうした？｣
｢お前も入るだろう？｣
｢え？あぁうん。小袖を取ってくるよ｣
凪彦は嘘をついた。
その言葉の嘘を見抜いたのか滝夜叉丸は目を細める。
｢本当だな？｣
｢う、うん…｣
｢待っているからな、絶対来い｣
凪彦は何も言わずに背中を見せて手だけを振った。だって行こうにも行けないのだから、答えないのが正解だった。行けなかった理由を繕わなければいけないなと考えながら煙硝蔵への道を進んだ。
｢最近凪彦と風呂を共にすることが無くなったと思わないか？｣
｢そういえばそうだな？｣
脱衣場で服を脱ぎながら滝夜叉丸は隣に居た三木ヱ門にそう問いかけた。三木ヱ門は深く考えていないのか滝夜叉丸との会話が億劫なのか適当に返事をしつつ口を開く。
｢人に身体を見られたくない年頃なんだろ？｣
｢そうか？｣
｢だって二年の頃まで私たちと一緒にお風呂に入っていたじゃないか｣
思春期的な悩みとしか言えないだろう。と三木ヱ門は続けた。服を脱いだ二人は、一年の後を続くように浴室へ入る。
｢身体がなよっちぃのがコンプレックスなんだよきっと。私達も着実に身体が出来ているが、凪彦はどうやら筋肉が付きづらいようだし、私達にそんな姿見せたくないんだろ｣
そんな三木ヱ門の言葉に返事する前に先に湯船に浸かっていた小平太が大きな声を出した。
｢滝夜叉丸ー！西園寺はどうしたー？｣
｢小袖を取りに行くと言ってましたが……｣
そう言って言葉を濁した。
滝夜叉丸には凪彦が来るか来ないかは断言出来なかった。｢そうかぁ｣と少ししょんぼりしたように返事を返した小平太はザバァと立ち上がるときり丸達と一緒になって頭を洗い始めた。
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墺士(プロフ) - めがねさん» コメントありがとうございます〜！頑張ります！！ (12月6日 22時) (
レス) @page41 id: c1f6311194 (このIDを非表示/違反報告)
めがね - 天才すぎる〜(*^^*)読んでてめっちゃ楽しかったです！更新頑張ってくださいね！ (12月6日 21時) (レス) @page41 id: 38b00d3ad6 (このIDを非表示/違反報告)
墺士(プロフ) - ななさん» コメントありがとうございます！がんばります！ (11月20日 0時) (レス) @page18 id: 6957722078 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 面白いです！続きが気になります！ (11月19日 23時) (レス) @page18 id: 0c097a829e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：墺士 | 作成日時：2023年11月12日 0時
