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結局あの後、教室に戻る気力も無くしゴリラに言って早退した。
依然、胸のなかに重くモヤが沈んでいる。
全くゲームをする気にもなれず、一人とぼとぼと道を歩いていた。
昼間のこの道は案外人通りが少なく寂しかった。
五分ほどで自宅につく。
合鍵でドアを開けようとしたが、既に開いていることに気づいた。
翔にいが閉め忘れたのか。
ならばちゃんと指導せねば...。
不思議に思ったものの、いつものように誰もいない(はず)の自宅に上がった。
「ただいまー。」
シーンとした空気。
いつもの事だ、言葉は帰ってこn「おかえりー」「!!??」←本気でびびった。
えっ!?誰...?(´・ω・`)。ちょ...おい。
...。
とりあえず上がってみる。
台所にいるのか...?
鍋の音がする。
...この匂いは...
「...麻婆豆腐...っ!!」
台所からひょっこり顔を出したのは、
「あれー?なんでカズいんの?」
細身のすらーーっとした男。
「マサキ...」
三男、舞賀雅紀
専門学校にかよう、19歳。
最近は志村動物病院のお手伝いをしている。
「...今日は動物病院のお手伝いの日じゃなかったんですか。」
俺は四人の予定が書いてあるホワイトボードを指差していった。
「あーなんかね、今日はやっぱり午後からねって言われて午前は家にいたの。」
麻婆豆腐をかき混ぜながら彼は言った。
「...」
「...カズ、なんかあった?」
「え...」
唐突に聞かれて思わず声がでた。
「ゲーム持ってないなんて珍しいなあって。」
「そういう気分だったんです。」
この人も、だ。
人のことを見てなさそうで、よく見ている。
「深くは聞かないけど、...無理はダメだよ。よしっまーぼーかんせー!!」
カズの分もあげるね、と彼は笑った。
「あなたの麻婆豆腐全部食ってやりますよ。」
素直になれない俺は、大概バカだと思う。
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智にいだと思った人、ぷちょへんざ!!
...すいませんでした。
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羅瑠亜(プロフ) - しば☆さん» そうなんです!私もこれ、投稿してから気付きまして、お話の一番最後に謝ろうかな~と思ってあえて直しませんでした。じっくり読んでくださるなんて感激です(T T)ありがとうございました! (2015年12月27日 5時) (レス) id: 56711be44c (このIDを非表示/違反報告)
しば☆(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます!読み返してて思ったんですが、3の潤くんの先輩のパスが~ってやつなんですけど、これって高3設定ですよね?間違ってたらすみません!(TT) (2015年12月27日 2時) (レス) id: ff7e12661e (このIDを非表示/違反報告)
羅瑠亜(プロフ) - あーちゃんさん» ありがとうございます(*^^*)嬉しいかぎりです♪これからもどうぞよろしくお願いいたします^^ (2015年12月23日 22時) (レス) id: 56711be44c (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - 初めまして。とても素敵なお話しで、いっきに読ませていただきました。更新は大変だと思いますが楽しみにしています。 (2015年12月23日 21時) (レス) id: 0ef3f92166 (このIDを非表示/違反報告)
羅瑠亜(プロフ) - 美唯さん» 落花に引き続きありがとうございます。頑張ります!(^-^) (2015年12月13日 20時) (レス) id: 56711be44c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:碧 | 作成日時:2015年11月24日 12時