検索窓
今日:12 hit、昨日:4 hit、合計:278,723 hit

<<the past>> ページ32

ただふらふらと、言われた番号の部屋へ行くと


機械に繋がれた人、がいた。


ぴっぴっという音が一定のリズムで鳴り響く。

当時の俺は、それがなんの音か分からなかった。


うるさい、としか思っていなかったのだ。



音と一緒に動く機械に映し出される線を、ぼぅっと見ていた。




突然マサキがわっと泣き出した。

「うああああッさ、とにッヒック...ぁあ...」

そんなマサキの肩に手を置きとん、とんと叩く父さんは小さく"大丈夫だ。"と呟いた。

マサキがこんなに泣く所を見たのは、久しぶりだった。


...この人は、さとにぃじゃない。



でも、顔をじっくり見れば見るほど

彼だと、認めてしまう自分がいて。


よく分からない大きな機械と


彼をつなぐ管。


あまりにも多い管を見て、

ぐっと下唇をかんだ。





「...きょうは、帰るぞ」

しばらくしてからいつもより覇気のない声で言った父さんは

いつのまにか寝てしまった潤くんを抱き抱えていた。



時計を見れば。


いつもは決して夜見ることのない時間。

そう思うと、自然と瞼が重たくなってきて


いつのまにか俺は眠りについていた。

<<the past>>→←<<the past>>



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (129 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
286人がお気に入り
設定タグ:大野智 , 二宮和也 , 舞賀家
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

羅瑠亜(プロフ) - しば☆さん» そうなんです!私もこれ、投稿してから気付きまして、お話の一番最後に謝ろうかな~と思ってあえて直しませんでした。じっくり読んでくださるなんて感激です(T T)ありがとうございました! (2015年12月27日 5時) (レス) id: 56711be44c (このIDを非表示/違反報告)
しば☆(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます!読み返してて思ったんですが、3の潤くんの先輩のパスが~ってやつなんですけど、これって高3設定ですよね?間違ってたらすみません!(TT) (2015年12月27日 2時) (レス) id: ff7e12661e (このIDを非表示/違反報告)
羅瑠亜(プロフ) - あーちゃんさん» ありがとうございます(*^^*)嬉しいかぎりです♪これからもどうぞよろしくお願いいたします^^ (2015年12月23日 22時) (レス) id: 56711be44c (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - 初めまして。とても素敵なお話しで、いっきに読ませていただきました。更新は大変だと思いますが楽しみにしています。 (2015年12月23日 21時) (レス) id: 0ef3f92166 (このIDを非表示/違反報告)
羅瑠亜(プロフ) - 美唯さん» 落花に引き続きありがとうございます。頑張ります!(^-^) (2015年12月13日 20時) (レス) id: 56711be44c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2015年11月24日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。