<<the past>> ページ29
「...っかずッッ!!!」
後ろを向く隙なんて無かった。
ただ、
..背中にすごい衝撃がきた、と。
反動でこけて
アスファルトで擦りむいた頬がピリピリしていた。
その事ばかりがぐるぐると脳内を駆け回っている。
「...いった...」
それにしても、
すごい音がした...
爆発でも、したのかな...
じゃあ俺は吹き飛ば...
...あれ、智にいは?
智にいは、俺より近くにいた...よね。
ずきずきと傷む背中に鞭をうち、
何とか立ち上がった。
後ろを、振り向いた。
おれは、大きな誤解をしていたと、悟った。
...時が、
止まってしまったような、
そんな気がした。
.
.
「キャーーー!!!」
スーツを着た若い女の人の叫び声が、辺りに響いた。
それが合図だったかのように...
辺りは一気に騒がしくなった。
「救急車!!救急車を呼んでくれ!」
「医者は!!医者はいないのか!!」
ぐわん、と視界が揺れた。
おれは、
おれは、
何を...。
口が乾いて声が出てこない。
金魚にように口をぱくぱくする事しか出来なかった。
...トラック
あ、さっきの
何故か、止まらなかった...
なんで...おかしいな
車は、車道を通るはずなのに。
ふつう、車は
歩道に乗り上げたりしないよね。
ねえ。
嘘だといって
ふつう
車道は、
人が歩かないよね。
ねえ。
ねえ、ねえ。
沢山の男の人に囲まれているあの人は、
さとにいじゃ
ないよね。
286人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
羅瑠亜(プロフ) - しば☆さん» そうなんです!私もこれ、投稿してから気付きまして、お話の一番最後に謝ろうかな~と思ってあえて直しませんでした。じっくり読んでくださるなんて感激です(T T)ありがとうございました! (2015年12月27日 5時) (レス) id: 56711be44c (このIDを非表示/違反報告)
しば☆(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます!読み返してて思ったんですが、3の潤くんの先輩のパスが~ってやつなんですけど、これって高3設定ですよね?間違ってたらすみません!(TT) (2015年12月27日 2時) (レス) id: ff7e12661e (このIDを非表示/違反報告)
羅瑠亜(プロフ) - あーちゃんさん» ありがとうございます(*^^*)嬉しいかぎりです♪これからもどうぞよろしくお願いいたします^^ (2015年12月23日 22時) (レス) id: 56711be44c (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - 初めまして。とても素敵なお話しで、いっきに読ませていただきました。更新は大変だと思いますが楽しみにしています。 (2015年12月23日 21時) (レス) id: 0ef3f92166 (このIDを非表示/違反報告)
羅瑠亜(プロフ) - 美唯さん» 落花に引き続きありがとうございます。頑張ります!(^-^) (2015年12月13日 20時) (レス) id: 56711be44c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:碧 | 作成日時:2015年11月24日 12時