【銀魂】想はば、想ふほど【沖田総悟】

＃37　隠せない動揺 ページ37

「･･･っ」






ぼやける視界が、だんだん開けてくる。



見えたのは、見覚えのある天井。









「･･目、覚めた？」



「新八･･･」








優しい笑みを浮かべて、顔を覗きこんでくる。


･･･あれ、私･･･。









「私、外に居た･･･」



「あぁ、あのね
　真選組の人がAちゃんを見つけて、万事屋まで運んでくれたんだ」
　









･･･真選組、か･･。



･････ってことは、見られたのかな。








「･･･新八･･、なに、か聞いた･･･?」


「えっ、え？な･･なにを？」









動揺する姿。


あぁ〜あ･･･、バレちゃった。









「･･･銀さんと、神楽は？」



「あ･･、二人は真選組に･･･話聞きにいった」







何の話、そう聞くと

しばしの沈黙。



そして意を決したように、ゆっくり口を開いた。








　





　









「花･･･吐き病のこと･･」




「･･･そっか」






真選組に聞くのは、きっと発症者である山崎がいるから。

なにか知っているはず、そう思ったんだろう。









「････」






―――知られてしまった。


そんな後悔が、私の頭のなかを埋め尽くす。






すると新八は、そんな私を慰めるかのように言った。








「大丈夫だよ、Aちゃん
　僕たちは全然気にしてないし」



「･･うん、ありがと」








笑顔を返すように、笑ってみせた。

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