17* 空も彼も曇り模様 ページ17
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校門をくぐると、自販機の横に座っている鉢屋と不破くんが見えた。
「おーい、雷蔵ー三郎ー」
竹谷が呼びかけ、2人のところまで行く。
「あっ、2人ともおかえり〜！買出しありがとう！」
不破くんが気づいて、手を振ってくれた。天使だ。
「暑い中お疲れ様〜。わ、かなり多いね。Aさん袋持つよ〜」
「あ、竹谷のがたくさん持ってるから大丈…」
「何言ってるの！こういうのは僕らの仕事！」
そう言って私の持っていた袋と、竹谷の持っていたうちの1つを軽々と持ち上げた。
不破くんって力持ちなんだな…
「羊みたいに見えて、実はゴリラだからな」
竹谷に考えを見透かされて、応えられた。
ゴリラって…でも不破くんが天使なことに変わりはないから良しです。むしろギャップ萌え。
「雷蔵、一つ寄こせ」
「もー、大丈夫だよ〜」
と、言いながらも不破くんが鉢屋に袋を渡す。
ここの従兄弟はほんとうに仲いいな。
見たところ、鉢屋のゲージも下がっているようだ。
でもしかめっ面なのは変わらず。
もともとレアな、真顔以外の表情を最近は全く見ていない。
疲れてるだろうし、表情まで労力使えませんってね。
しかも暑いし。
「ここじゃ暑いね、教室帰ろっか」
そうだな、と竹谷と不破くんが歩き出した。
さぁ、すっかり手持ち無沙汰になってしまった。
とりあえず、教室帰って作業の続きして…
「A」
歩きだそうとした後ろから鉢屋に呼ばれた。
どうしたのか、バツが悪そうにしているようだけど。
「ん？どうした？」
「その…さっきは助かっ」
「は〜ち〜や〜〜〜！」
突如甲高い声が聞こえる。
それにかき消されて鉢屋の声が聞こえなかった。
声の主は言わずもがなである。
ってか私、鉢屋と2人でいたらまずくないか？藍沢さん的な問題で。
「ちっ…悪いA、また屋上で」
そう言うと全力で藍沢さんから逃げて行った。
「あーあ、行っちゃった。シャイなんだからもう…。あ、Aさん、帰ってたのね。…あら？どうして鉢屋と一緒にいたの？」
「…いや、私は自販機に用があったんだよ」
知らぬが仏、言わぬが花。
私は走って竹谷と不破くんの後を追った。
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あ - はーもう何回読んでもキュンキュンです更新待ってます！ (2021年9月12日 18時) (
レス) id: 5d4ddc9a48 (このIDを非表示/違反報告)
moufu0727(プロフ) - すっっっごく素敵です！！更新されるのを楽しみにしています(^ ^) (2021年5月5日 13時) (レス) id: be7d571388 (このIDを非表示/違反報告)
はすいろ(プロフ) - 題名忘れて二年間ぐらいずっと探してました！更新待ってます！ (2020年5月16日 3時) (レス) id: 0c8b5c5d9d (このIDを非表示/違反報告)
夢少女リノ - 続きを踊りながら待機 (2017年12月12日 5時) (レス) id: 228e8ecf3d (このIDを非表示/違反報告)
Ａｏｈａ - なんか私高屋さんみたいな親友ほしい。出来れば鉢屋みたいな彼氏がほしい。続きが楽しみです！更新頑張ってください！ (2017年12月12日 1時) (レス) id: 99600ecbc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RITZ(リッツ) | 作成日時：2017年8月18日 2時
