控え室 ページ15
*
麦わら屋さんの背中にはルフィ、もとい"ルーシー"と書かれたゼッケン
私の背中には、これまた偽名の(偽名を設定してください)とかかれたゼッケンが付いていた
コロシアム内に入れたはいいけれど、その控え室は凄い熱気
血気盛んなその部屋の空気に押された私は、麦わら屋さんの背中に隠れる
「麦わらや...じゃなかった、ルーシー屋さん。私たち完全に場違い扱いされてますよ」
「なんでだよ、お前も強いじゃん！おれたちなら絶対負けねェよ」
「すっごい自信」
キョロキョロ、と二人で辺りを見て回る
刀、斧、素手、サーベル...武器はなんでもありっぽい
でも、そのいつもの武器も今は盗られてるし
どうやって戦おう
「最後に入ってきた出場者共だ」
「何しに来たんだ、あのチビと女！！」
「女の方は随分といい女だな」
「何でもいいが、こういうひやかしが...おれは一番嫌いなんだよ」
端の方から聞こえてきたそんな会話
まずい＿＿＿開始早々から喧嘩吹っ掛けられそう
「オイ、つけ髭小僧と女ァ！！！ここは闘技場だぞ！？」
スパルタンと呼ばれた体躯の大きいその男は案の定、私と麦わら屋さんへと向かってくる
弱者が捻り潰されるのを見ても楽しくないから帰れって...随分な言い分
「今すぐ帰れ！！」
怒り任せに振るわれた腕は遅く、私は麦わら屋さんと別方向に避ける
麦わら屋さんはそのままスパルタンの腕を片手で掴むと、地面へと叩きつけた
＿＿＿＿まだ、始まってもないのに完全にやりすぎ
「ルーシー屋さん、やりすぎですよ」
「ししし、すまねぇ...あ、お前らよろしく！！」
もう、とため息をついたのはまだ早い
これから多分私はもっと彼に手を焼くことになる
「バカな！！このコロシアムのスター剣闘士の一人だぞ」
「あの後ろにいる女も簡単に避けてたな」
「何者なんだ、あの二人は...！」
ここにいては正体がバレることは愚か、退場させられるかもしれない
麦わら屋さんの背中を押して、早く退散していると背中に声がかかった
「君らか！この騒ぎは！！今すぐここを出たまえ！！退場だ！！」
「えぇ！？」
麦わら屋さんは助けを求めるようにこっちを見るけれど、私にはどうしようもない
さっきの色仕掛け作戦でいくか＿＿＿と肩を鳴らしたとき、目の前に大きな斧が飛んで来る
お、斧...！！スレッスレ！
ホントに何なんだ、このコロシアムは
片っ端から問題しか起こらないこの場で
果たして私は仕事を全うすることが出きるのだろうか
＿＿＿いや、無理
もう、今回に限っては諦めるしかなさそう
フランキーさん、ごめんなさい
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睡眠丸 - 本当にめちゃくちゃ面白い作品ですね！！一番初めのところから読ませていただいていますが、飽きるところがないです！！これからも更新頑張って下さい！応援してます！！長文失礼しました！ (2019年9月14日 20時) (
レス) id: 4e8951a1b9 (このIDを非表示/違反報告)
RIOT(プロフ) - エースファンさん» コメントありがとうございます！名前の()無しは最新話の二行目でしょうか？ここは(偽名)になっているので、偽名の設定をしていただかなければ、名前という表示になるように設定してます！紛らわしくてすみません...！ (2019年9月6日 7時) (レス) id: f952b08383 (このIDを非表示/違反報告)
エースファン - 名前が()されていませんよ。そうしないと入力した名前が出来ないと思います。以上です。面白い話なので、更新頑張ってください！ (2019年9月6日 6時) (レス) id: 02823b3e8b (このIDを非表示/違反報告)
明煌羅(プロフ) - 続々編ありがとうございます！楽しみにしてました！ (2019年9月4日 16時) (レス) id: e8cddd2bcf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：RIOT(別垢にいみ)
| 作成日時：2019年9月4日 16時
